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『THANK YOU FOR SMOKING』 アメリカ/2006
監督:ジェイソン・ライトマン 出演:アーロン・エッカート マリア・ベロ デヴィッド・コークナー キャメロン・ブライト ロブ・ロウ アダム・ブロディ サム・エリオット ケイト・ホームズ ウィリアム・H・メイシー 公開時コピー その男、 話術で世間を 煙に巻く 彼は嘘をつかない。ただ、真実に手を加えるだけ。 弱冠29歳の若手監督ジェイソン・ライトマンによる長編デビュー作。 監督の父親は「ゴースト・バスターズ」を手がけた監督アイヴァン・ライトマン。 出演は「ブラック・ダリア」のアーロン・エッカート、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のマリア・ベロ、「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」のデヴィッド・コークナー、「ウルトラヴァイオレット」のキャメロン・ブライト、「バットマン・ビギンズ」のケイト・ホームズ、「シービスケット」のウィリアム・H・メイシーなど。 <あらすじ> タバコ研究アカデミーの広報部長ニック・ネイラー(アーロン・エッカート)は、世間の風当たりが厳しくなる一方のタバコへの批判をかわすために、言葉巧みに業界を渡り歩いている。 そんな折り、上院議員フィニスター(ウィリアム・H・メイシー)がタバコのパッケージへ「毒」と書かれたドクロマークを付けることを提案する。 なんとかその法案を撤回したいアカデミーは、ニックの提案した「スモーキング・ハリウッド作戦」を実行に移すことにする。 ニックは息子のジョーイ(キャメロン・ブライト)を連れて、ハリウッドに向かう。 ハリウッドの大物エージェント ジェフ・マゴール(ロブ・ロウ)と交渉し、ハリウッドスターにタバコを吸わせる約束をとりつけるのだが…。 <作品解説> 徐々に人気を博した論争コメディともいうべき作品。 ディベートの基本パターン(自分が正しくない事を指摘される前に、相手の悪い部分をついてテーマをすり替える)をおさえ、いかにして先手をとるかがわかりやすく表現されています。 全体のテンポの良さに加え、企業や政府の思惑などを面白く練り込んだシナリオのうまさは監督と脚本を兼任したジェイソン・ライトマンの手腕といえます。 されど、喫煙派、禁煙派のどちらかに偏ることのないクライマックスの出来は、いかにもアメリカらしい合理的な形。 さらに、タバコ映画ながら喫煙シーンがひとつも出てこないというのも意図するところがあるんでしょう。 なお、現在トム・クルーズの恋人であるケイティ・ホームズが、ケイト・ホームズとちょっと名前を変えて出演。ちょい悪女記者です(笑)。 <見どころ> あの手この手で、言葉を変え、行動を変えて言いくるめていくアーロン・エッカートの演技がまさに見どころでしょう。 アルコール、銃器の広報と死亡率を競ったり、ハリウッドのプロデューサーの妙なアジアン趣味など、ユーモアあふれる描写も多数。 <出演者> アーロン・エッカートですが、それほど男前というわけではなく、むしろアクション映画に出てきそうな骨太なイメージです。 されど、この人のニヤッと笑う顔がいいですね、不敵な感じが良く出ています。 子役のキャメロン・ブライトは癖のある顔をしているんですが「ウルトラヴァイオレット」の時の無口なイメージがやっと払拭され、うまさが際だっていました。ベストキャスティングです。 他に、マリア・ベロやウィリアム・H・メイシーといったベテランが脇を固めることで、きっちりとした作りとユーモアあふれるシナリオで、非常に良くできた作品です。 監督もデビュー作ということで、これからの作品が楽しみですね。 人気blogランキング ←ポチッとクリック
by syosei7602
| 2006-10-22 23:59
| ヒューマン/ドラマ
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