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『CALMI CUORI APPASSIONATI』 日本/2001
監督:中江功 出演:竹野内豊 ケリー・チャン ユースケ・サンタマリア 篠原涼子 マイケル・ウォン 椎名桔平 辻仁成と江國香織の同名ベストセラー小説の映画化。 監督は数々のテレビドラマを演出し、「シュガー&スパイス 風味絶佳」の公開が待たれる中江功。 出演は本作が唯一の主演作となる竹野内豊、「ブレイキング・ニュース」のケリー・チャン、「交渉人 真下正義」のユースケ・サンタマリア、「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」の篠原涼子、「世界の涯てに」のマイケル・ウォン、「不夜城」の椎名桔平など。 音楽はエンヤ。 <あらすじ> イタリアのフィレンツェで絵画の修復士を目指す順正(竹野内豊)は、10年前に別れた学生時代の恋人アオイ(ケリー・チャン)を忘れられずに、新しい恋人・芽美(篠原涼子)と日々を過ごしていた。 ある日、学生時代の友人・崇(ユースケ・サンタマリア)と3年ぶりに再会した順正はアオイがミラノのジュエリー店で働いている事を知る。 吹っ切ろうとする想いとは裏腹に、順正はアオイと再会する。しかし、彼女には実業家のマーヴ(マイケル・ウォン)という新しい恋人がいて一緒に暮らしていたのだ。 マーヴとの生活を見せつけられた順正は憤りを隠せずに、立ち去る。 しかし、フィレンツェに戻った彼に、修復していた絵が破かれるという事件が待ち受けていた。 <作品解説> もし原作が存在せず、これが映画オリジナルのシナリオであったら、評価はもっと高かったでしょう。イタリアの歴史ある街並みが美しく、それとは対照的な東京の風景など映像センスは非常に良いです。 されど、原作と大幅に変えてしまった構成(序盤で再会してしまう)や、マーブがもろにアジア系だったり、ご都合主義的な再会シーンとかはちょっと残念(マイケル・ウォンってケリー・チャン主演の「世界の涯てに」でも損な役回り…)。 本作の良かった部分は、視覚的に原作では表現しきれないイタリアの街並みを紹介し、修復士の仕事を紹介している部分でしょうか。原作とは違うといいながらもポイントは押さえているので、見方としては小説の視覚的補足が良いかと思います。 個人的には原作では描かれなかったラストが割りと好きです。 <見どころ> イタリアの街というのは見ていても良いですね。映像が良いのか、なんとなくホッとします。 情景的な事を見どころといっても仕方ないんですけど。 <出演者> 竹野内豊の順正役は結構良いんですが、まあ…うまくはないです。表情とかは良いんですけどね、やっぱりセリフに難あり。 対してケリー・チャン、最初見たときはなぜにアオイがケリー・チャン!?という疑問が終始付きまとっていました。でもまあ、日本語セリフもなかなか良いし、結果オーライでしょうか。 イメージとは少し離れているけど。 篠原涼子、ユースケ・サンタマリア共に好演。 なんだろうなぁ、この2人って今や主役級なんですがやっぱり上手いです。 マイケル・ウォンについては、またケリー・チャンに振られたなとしか思えない(笑)。 珍しく原作のファンなので、公開当時は結構気にはしていました。 結局、見たのはDVDですが…映画としての出来はまあ、それなりといったところです。 テレビドラマでダラダラとつまらん演出されるよりは、きっと良いんだろうなと思いつつ…。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2006-09-11 23:59
| 恋愛/青春/スポーツ
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