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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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8月のクリスマス
8月のクリスマス_d0030824_0304173.jpg『CHRISTMAS IN AUGUST』 日本/2005
監督:長崎俊一
出演:山崎まさよし 関めぐみ 井川比佐志 西田尚美 大倉孝二
    戸田菜穂 大寶智子 草村礼子 野口雅弘 諏訪太朗




公開時コピー
君は神様がくれた
最高のプレゼントでした。


1998年に公開された、韓国の人気俳優ハン・ソッキュ主演「八月のクリスマス」のリメイク。
監督は「死国」の長崎俊一。
出演は「月とキャベツ」の山崎まさよし、「恋は五・七・五!」の関めぐみ、「13階段」の井川比佐志、「ハチミツとクローバー」の西田尚美、「陽気なギャングが地球を回す」の大倉孝二、「間宮兄弟」の戸田菜穂など。
音楽・主題歌は山崎まさよしによるオリジナル。

<あらすじ>
父親から引き継いだ写真館を営む寿俊(山崎まさよし)は、病魔に冒され残された時間はわずかだった。その事を誰にも告げず、彼は残された時間を淡々と過ごしていた。
ある夏の日、近くの小学校の臨時教員・由紀子(関めぐみ)が急ぎの現像を頼みに来る。
その日以来、写真館を訪れるようになった由紀子と寿俊は他愛の無い会話を楽しむようになり、由紀子は寿俊の優しさに惹かれ、不器用な形で少しずつ想いを伝えていく。
しかし、自分の命が短いことを知っている寿俊は、彼女に想いを伝えることも、受け止めることも出来ずにただ時間だけが過ぎ去っていくのだった。
そして寿俊の病状は悪化していく。

<作品解説>
北陸地方で撮影され、情緒のある街の風景と夏のコントラストは爽やかです。
淡々と物語は流れ、言葉であるよりも生活の中に溶け込んでいる表情であるとか、季節の流れで表現されていきます。
この手法は邦画に良く見られる形だと思うのですが、端々にある爽やかな笑いであるとか、ありきたりの会話によって、いわゆるエンターティメントとしての作りにはなっていないですね。
ラブストーリーという大枠があるのですが、山崎まさよし演じる寿俊が関めぐみ演じる由紀子をストレートに「好きだから」という形で受け止めているわけではなく、恋愛映画としての色味が強いのにそうでなはいというか…歯がゆい感じがいかにも日本的です。
映画全体の作りは、人によっては退屈になってしまっているのが残念。
オリジナルを見ていないのでなんとも言えませんが、映画全体の雰囲気だけで言えば、柔らかい切なさみたいなのが感じられるでしょう。

<見どころ>
「死」という形に対して、寿俊が語る幽霊話。
切ないけれど、どこかおかしさを含んだその話は、この映画の核になっています。
そして関めぐみの表情。
ラストに見せる表情は本当に見事でした。

<出演者>
山崎まさよしにとって、本作は長編映画は2作目。
俳優活動などが目立っていましたが、デビュー作以来なんですね。
劇中で「おじさん」なんて言われてますが、確かにちょっとおっさん臭くなってます(笑)。
ヒロインを演じる関めぐみは「ハチミツとクローバー」にも出ていますが、格段にこちらの方が良いですよ。
臨時教員という役柄がはまりすぎてます。
ほぼ、この2人で物語が進みますが、井川比佐志や西田尚美、戸田菜穂といった脇を固める人たちをもう少し絡めて欲しかった所。
必要最低限の情報でしか登場しないので、ちょっと勿体なかった。

作品としての完成度は先にも書いたように、エンターティメント性がほとんどありません。
山崎まさよしがギターをおおっぴらに弾くわけでもありませんし、思いっきり泣けるという形にもなっていません。
ただ、じんわりと静かに見ることをお薦めします。

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by syosei7602 | 2006-09-05 23:24 | 恋愛/青春/スポーツ
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