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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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13階段
13階段_d0030824_2581422.jpg『THE THIRTEEN STEPS』 日本/2003
監督:長澤雅彦
出演:反町隆史 山崎努 田中麗奈 笑福亭鶴瓶 宮藤官九郎
    別所哲也 大杉漣 井川比佐志 石橋蓮司 崔洋一
    木内晶子 水橋研二 宮迫博之 西田尚美 大滝秀治



公開時コピー
追いつめたのか 嵌められたのか
無実の死刑囚を救え!
期限は3ヶ月、報酬は1000万円。


江戸川乱歩賞を受賞した高野和明原作の同名小説を映画化。
監督は「ソウル」「夜のピクニック」の長澤雅彦。
出演は「男たちの大和/YAMATO」の反町隆史、「模倣犯」の山崎努、「ドラッグストア・ガール」の田中麗奈、ドラマ「タイガー&ドラゴン」の笑福亭鶴瓶、人気脚本家にして俳優の宮藤官九郎など。

<あらすじ>
ディスコのケンカで誤って人を殺してしまい、3年の服役をした三上純一(反町隆史)は、4ヶ月の刑期を残して仮釈放される。
しかし、被害者家族への莫大な慰謝料は親類縁者に借金をしても、まだ1千万円残っていた。
父親の工場で開発した技術を売り、妹・和子(西田尚美)は純一のせいで、婚約を破棄され彼に辛くあたる。
そんな時、純一の入っていた刑務所の刑務官・南郷正二(山崎努)がやってくる。
南郷は冤罪と思われる死刑囚・樹原亮(宮藤官九郎)を助けるための証拠集めを、弁護士・杉浦(笑福亭鶴瓶)から依頼されたのだ。
報酬は1人1千万円。
榊原は強盗殺人の罪で起訴され、死刑が確定していたが、事件当時の夜バイク事故で頭を打ち、記憶を無くしていた。犯行を否定することも出来ない榊の死刑執行まで3ヶ月。
純一は慰謝料に苦しむ家族の為、依頼を引き受けるが…。

<作品解説>
死刑、冤罪、復讐、信頼、裏切り…限りなく重たいテーマを扱ったサスペンスです。
サスペンスはこの映画の目的ではあるのですが、テーマとしては成立していないといえます。
殺人を犯してしまった主人公と、彼がいた刑務所に勤務している刑務官、この2人が冤罪の死刑囚を救うために奔走するわけです。
しかし、そもそも記憶のない人間が犯人として起訴され、状況証拠だけで死刑を宣告されるのかは些か疑問に思います。
言ってしまえば無能な検察と弁護士の存在無しにはあり得ない展開にしか思えません。
勿論、一昔前にはこういった冤罪事件がいくつか存在したのも事実ですが、いまひとつ納得のいかないシナリオに思えます。
まあ、これも原作ありきの話なので、映画だけの判断になってしまうんですが。

<見どころ>
刑務所の死刑執行シーン、実際に映画通りの様な感じなっているのかはわかりませんが、人の首を吊るというのは鬼気迫るものがあります。
死刑囚を演じる宮迫博之の演技のうまさが際だっていました。

<出演者>
反町隆史の演技はテレビドラマで何度か見たのですが、あまり上手いとは思っていませんでした。
されど落ち着いた演技とセリフ回しがとてもうまく、不満があるとすれば表情が今ひとつ。
山崎努がいつも同じ演技になってしまっているので、それと被るものがあります。
良かったのは宮藤官九郎と宮迫博之でしょうか。
芸達者ですね。
意外だったのが木内晶子、こういう役にも挑戦するようになったんですね。

サスペンスとしては良いんですが、現実的な裁判結果を考えた場合、この冤罪事件は少々強引な展開に思えます。
ラストはまあ、こんなもんかなと思ってしまうところが勿体ない。
もう少しひねりを入れて欲しかったですね。

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by syosei7602 | 2006-08-18 23:59 | ミステリ/サスペンス
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