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『THE DA VINCI CODE』 アメリカ/2006
監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン ジャン・レノ アルフレッド・モリナ ポール・ベタニー ユルゲン・プロフノウ エチエンヌ・シコ ジャン=ピエール・マリエール 公開時コピー ダ・ヴィンチは、 その微笑みに、何を仕組んだのか。 ダン・ブラウンの同名世界的ベストセラーを「ビューティフル・マインド」のロン・ハワードが映画化。 出演は「ターミナル」のトム・ハンクス、「アメリ」のオドレイ・トトゥ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイアン・マッケラン、「クリムゾン・リバー」のジャン・レノ、「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリナ、「マスター・アンド・コマンダー」のポール・ベタニーなど。 <あらすじ> フランスのルーブル美術館館長ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)が殺害される。 フランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ)は、講演でフランスに来ていたラングドン教授(トム・ハンクス)に捜査協力を依頼する。 ラングドンがソニエールと会う約束をしていた事と、ソニエールの死に様があまりにも奇妙だったからだ。 事件現場にやってきたラングドンは、ソニエールの死体側に書かれていた暗号を見せられる。 宗教象徴学の権威であるラングドンは、暗号解読に取りかかろうとするが、そこへ暗号解読官ソフィー(オドレイ・トトゥ)が現れる。 彼女はファーシュに知られることなく、ラングドンに危機を知らせる。 それは、ファーシュがラングドンを犯人と決めつけていた事、そしてソニエールの孫娘である彼女はラングドンが無実であると信じていたからだった。 <作品解説> 原作は未読ですが、上下巻の長さがある小説を綺麗にまとめているという印象がありました。 とはいえ、作品のネタとしては面白いものの、サスペンスとしては今ひとつ。 蘊蓄と仮定の話を歴史的事実に即して組み立てあげ、そこにサスペンスを組み込むという形は良いものの、トム・ハンクス演じるラングドンは場当たり的に、ストーリーテラーとしての役割を果たすだけで、謎を解くキーワードはいかにも説明的に流れてしまうのが勿体ない。 そもそも「ダ・ヴィンチ・コード」というキーワードそのものが、重要であるのかそうでないのかがハッキリせず、単純に小道具として使われてしまった気がします。 ジャン・レノもかなり消化不良だったなぁ。 <見どころ> ルーブル美術館での撮影をはじめとして、様々な美術品や建造物の映像は圧巻。 言うなれば、観光映画と言われかねない展開になるんですが、トム・ハンクスやオドレイ・トトゥの好演もあってエンターティメントとしての貫禄を保っています。 カメラワークはさすがですね。 <出演者> オドレイ・トトゥの美脚に注目(笑)。 半分冗談ですが、この人綺麗ですね。「アメリ」が未見なので、俄然見たくなりました。 トム・ハンクスはというと、相変わらず無難にこなしますよね。 一番良かったのはポール・ベタニーでしょうか。 殺人者と神を信じる人間の両方をうまく抱えた演技が目を惹きました。 イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナと演技派を揃える中で、ジャン・レノだけが半端な使われ方をしていて残念。 宗教というものは、劇中でも語られているように唯一の「絶対」が必要で、それを守ることが=信仰という形になるわけです。 日本はそういった意味では無意識的無神論と形式的教会結婚式、葬式仏教と「宗教的争い」が比較的少ない国であり、この映画のテーマには向かないかもしれません。 世界史などに興味がある人にとっては、この映画は面白いという感じでしょうか。 前知識を把握しないといけない映画ではありますが、多少の知識だけでも楽しめるでしょう。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2006-07-28 23:59
| ミステリ/サスペンス
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