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『L' HOMME DU TRAIN』 フランス・ドイツ・イギリス・スイス/2002
監督:パトリス・ルコント 出演:ジャン・ロシュフォール ジョニー・アリディ ジャン=フランソワ・ステヴナン チャーリー・ネルソン パスカル・パルマンティエ イザベル・プティ=ジャック 受賞:LA批評家協会賞/外国映画賞(2003) 公開時コピー その列車は、あなたを、 叶わなかった人生の終着駅へと旅立たせてくれる。 教授と流れ者――神から与えられた運命の乗車券を交換したふたりの男の、 輝かしき終焉の刻(とき)。 「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」のパトリス・ルコント監督による静かで切ない男の友情を描いた作品。 出演は「ロスト・イン・ラ・マンチャ」のジャン・ロシュフォール、「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」のジョニー・アリディ。 <あらすじ> フランスのある田舎町に流れ者の男ミラン(ジョニー・アリディ)が列車から降り立った。 シーズンオフの町は静まり返り、その中をミランはドラッグストアに急ぐ。 店でアスピリンを買うと、店内で狭心症の薬を探していた初老の男マネスキエ(ジャン・ロシュフォール)と出会う。 アスピリンが発泡錠だったことから、ミランに家で水を飲むことを勧めたマネスキエ。 おしゃべりなマネスキエは無口なミランに色々と話すが、薬を飲んだミランは礼を言って立ち去る。 しかし、シーズンオフの町はホテルも休業、仕方なく彼はマネスキエの屋敷に戻るのだった。 土曜日に用があるというミラン、やはり土曜までは大丈夫だというマネスキエ。 2人の奇妙な友情が始まるのだった。 <作品解説> 静かに始まり、静かに切なく終わる映画です。 互いの生き方に憧れを抱いた2人の男、全く対照的な生き方をしてきた彼らが自分の人生を語り、未来を描いていくというひと味変ったヒューマンドラマになっています。 淡々としている中に、ジャン・ロシュフォールの軽妙な語り(シモネタ多し)、ジョニー・アリディの寂しげな目つきがなんともいえません。 また、コントラストの効いた風景も素晴らしく、物語を引き立たせてくれます。 <見どころ> バディムービーのように、掛け合いがあるわけではなく、互いに人生観を語る2人こそが見どころそのものです。 ミランの革ジャンをこっそり着てはしゃぐマネスキエ、ミランの仲間になる無口なドライバー・マックスの奇妙な行動と、実は周辺人物も小ネタが織混ざっています。 また、劇中で語られる“詩”が効果的に使われています。 <出演者> ジャン・ロシュフォールが髪型を変えるシーンがあるんですが、これがすごく良い。 同時にジョニー・アリディも風貌を軽く変えます。 映画の中でとはいえ、顕著にわかる変化は見ていて楽しいもんですね。 ハードボイルドとしても見られる渋い映画なので、是非。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2006-04-16 22:52
| ヒューマン/ドラマ
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