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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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タクシードライバー
タクシードライバー_d0030824_2302965.jpg『TAXI DRIVER』 アメリカ/1976
監督・出演:マーティン・スコセッシ 
出演:ロバート・デ・ニーロ シビル・シェパード ジョディ・フォスター 
    ハーヴェイ・カイテル アルバート・ブルックス ジョー・スピネル
    ダイアン・アボット ヴィクター・アルゴ レオナルド・ハリス
受賞:カンヌ国際映画祭/パルム・ドール(1976) 他多数受賞
    

公開時コピー
ダウンタウンのざわめき…街の女
光のカクテル…濡れたアスファルト
けだるいジャズの吐息…
ニューヨークの夜が、ひそやかな何かをはらんで
いま、明けてゆく…


「アビエイター」でアカデミー賞を取り損ねてしまったマーティン・スコセッシ監督の出世作。
そして名優ロバート・デ・ニーロを一躍有名にした作品。
出演はブルース・ウィリスをスターダムに押し上げたテレビシリーズ「ブルームーン探偵社」のシビル・シェパード(最後はダラダラしたドラマになってしまったけど)、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテルと今もなお活躍し続ける俳優たち。
1976年公開、つまり29年も前の映画なんですが、今見ても強烈ですね。

<あらすじ>
場所はニューヨーク。
ベトナム帰りの元海兵隊員トラヴィスは不眠症に悩まされながらも夜勤のタクシードライバーになる。どんなに危険な地域でも客を送る彼だったが、内心は街の様相にうんざりし、そして孤独に苛まされていた。
ある日、大統領候補バランタインの事務所で働くベッツィに興味を惹かれた彼は強引に彼女を誘う。
しかし、あろうことかデートでポルノ映画に誘い嫌われてしまう。
その事でトラヴィスの中に少しずつ狂気がわき上がってくるのだった。

***

とにかくひたすらにデ・ニーロ演じるトラヴィスを追い続けるカメラワーク。
ある意味、1人称的な雰囲気を持つこの映画は当時のニューヨークというよりも世相を象徴しています。トラヴィスは世間から離れてしまった人々の縮図で、自分が納得した生き方を出来ないのは社会のせいだと思っている被害妄想の固まりみたいなもんですね。
演技についてはデ・ニーロはこの映画の前に「ゴッドファーザーPARTⅡ」でアカデミー賞助演男優賞を獲っているくらい確立されてます。

スコセッシ監督この映画で数々の賞を獲るものの、アカデミー賞だけは取れませんでした(1976年のアカデミー賞はあの「ロッキー」)。
そして「アビエイター」でも結局大本命と言われながらクリント・イーストウッドに持ってかれてしまった訳です。良い映画を撮り続けているだけに運が悪いというかなんというか。
映画全体としていえば、29年前なのにかなり現代に通じる部分があります。
主人公トラヴィスの持つ狂気であるとか、まあマイナスな面ばかりです。
それでもこの映画、最後にちょっとニヤリとさせられる終わり方をしているのがいいですね。

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by syosei7602 | 2005-04-14 00:55 | ハードボイルド/犯罪
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