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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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リード・マイ・リップス
リード・マイ・リップス_d0030824_233066.jpg『SUR MES LEVRES』 フランス/2001
監督:ジャック・オーディアール 
出演:ヴァンサン・カッセル エマニュエル・ドゥヴォス
    オリヴィエ・グルメ オリヴィエ・ペリエ オリヴィア・ボナミー
受賞:セザール賞/主演女優賞・脚本賞・音響賞(2001)



公開時コピー
くちびるから伝う愛 くちびるから知る犯罪

「スパイバウンド」のヴァンサン・カッセル、日本ではまだ馴染みの薄いエマニュエル・ドゥヴォスのラブ・サスペンス。
2001年、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞にて主演女優、脚本、音響賞を受賞。

<あらすじ>
土地開発の会社で秘書をしている独身のカルラ。難聴でありながらも多くの仕事をこなしていたが、会社でも私生活でも孤独な日々が続いていた。そんなある日ストレスで倒れてしまった彼女は社長から助手を雇うように言われる。
年下の男性助手を募集し、やってきたのは刑務所を仮出所中で会社では全く働いたことのないポールだった。興味を示したカルラは彼を雇う事に決めてしまうが、ワイルドなポールといるうちに少しずつ彼女の中で何かが変わっていく。

***

主人公であるカルラが難聴という設定で、読唇術が出来る事からのタイトルですが、これはまさしくこの映画の本質を突いたものですね。
粗筋だけではありきたりのストーリーに思えますが、とんでもない。
男と女が互いに利用しあいながら、クライムストーリーに繋がっていく流れは秀逸です。
独身OLカルラの孤独感、刑務所帰りながらも彼女に利用されてしまうポール。
決してたたみかけるような展開ではないのに、2人の関係が微妙なバランスを取り続けるせいで飽きさせないです。
この映画にはセックスシーンはありません。
実はこれがこの映画の大きな肝です。
むしろ、ある意味アブノーマルですらありますね。

ポール役のヴァンサン・カッセルは「ドーベルマン」を始め「クリムゾンリバー」「ジェヴォーダンの獣」「スパイ・バウンド」「オーシャンズ12」と出演作に恵まれています。
個人的にはあまり格好いい俳優とは思いませんが、雰囲気で格好いい!と思えますね。
カルラを演じたエマニュエル・ドゥヴォス。
うまいですね、この人。心境の変化を表現していく流れが素晴らしいです。

フランス映画としてはかなり見やすく、更におもしろいのでお薦めです。

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by syosei7602 | 2005-03-18 00:45 | ハードボイルド/犯罪
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