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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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グロリア
グロリア_d0030824_17381369.jpg『GLORIA』 アメリカ/1980
監督:ジョン・カサヴェテス 
出演:ジーナ・ローランズ ジョン・アダムス バック・ヘンリー 
    ジュリー・カーメン
受賞:ヴェネチア国際映画祭/金獅子賞(1980)
    ラジー賞/ワースト助演男優賞(1980)


公開時コピー
グロリア、あんたはすごい。タフで、クールで……やさしいよ。

99年にシャロン・ストーンが入れ込んでリメイクまでされた女性ハードボイルド映画の原点。
監督は主演のジーナ・ローランズの夫で俳優兼監督のジョン・カサヴェテス。
出演は「天国から来たチャンピオン」の監督・出演のバック・ヘンリーなど。

<あらすじ>
マフィアの秘密を売ろうとして惨殺された一家の子供フィルを救ったグロリア。
しかし、その秘密はフィルが持っていたことから、マフィアはグロリアも狙い始める。
子供が嫌いなグロリアはフィルを見捨てようとするが、情が湧きニューヨークを連れて逃げ回るのだった。

***

女性のハードボイルド映画というとキャスリン・ターナー主演「私がウォシャウスキー」、ジーナ・デイビス主演「ロング・キス・グッドナイト」、パメラ・アンダーソン主演「バーブ・ワイヤー/ブロンド美女戦記」(タイトルはひどいがなかなか殺伐としたB級傑作)、リュック・ベッソン監督「ニキータ」、最近ではテレビシリーズの「エイリアス」くらいしか思いつかない。
多くのハリウッド映画は格闘や銃を撃つ女性主演の映画であっても、それはハードボイルドに徹したものではなく、必ず甘いロマンスがつきまとう。
そういうものを除いて、純粋にクールな女性ハードボイルドはこの「グロリア」を置いて他にはないでしょう。

この映画を見ると、ふとある映画を思い出す人は多いと思う。
そう、リュック・ベッソンの「レオン」。
まさに原点とも言える。
「グロリア」はマフィアの秘密を握っている男の子フィルと、彼を連れて逃げ回るグロリアという女性の物語。
したたかな笑みを浮かべて、マフィア相手に孤軍奮闘するその様はカッコイイとしか言いようがない。
ラストは人によって恐らく解釈が違ってしまう。
それもまたこの映画の醍醐味ではあるのだけど。

ジーナ・ローランズがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたけど、子役のジョン・アダムスはものの見事にラジー賞。まあ、子役のうまい下手なんてあんまりわからないっすよ。
ちなみに監督のカサヴェテスとジーナ・ローランズは夫婦でしたが、カサヴェテス監督は89年に死去しました。
「レオン」を見てない人も、見た人もまずはこの映画を!

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by syosei7602 | 2004-11-19 23:11 | ハードボイルド/犯罪
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