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『river』 日本/2003
監督・脚本:鈴井貴之 出演:大泉洋 安田顕 佐藤重幸 音尾琢真 森崎博之 中村麻美 佐藤誓 田中護 小橋亜樹 河野真也 藤尾仁志 公開時コピー 水面に輝くあの光。いつしか僕らは忘れてしまっていた。 北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」の企画・構成・出演をする鈴井貴之が監督、さらに同番組の人気タレント・大泉洋が出演という、まさに北海道発のシリアス・サスペンス映画。 「水曜どうでしょう」がローカルから全国区にのし上がった人気番組の為、どうしても主演の大泉洋が演技をすることに違和感を感じてしまいがち(笑)。 <あらすじ> 警察官の佐々木は通り魔を追いつめるが、目の前で人質を殺され挙げ句の果てに逃走される。藤沢は2ヶ月前に通り魔に恋人を殺され、その時犯人を追っていた警察官を捜していた。 バーを経営する九重はスキージャンプで将来を有望視されていたが、交通事故で足を悪くし断念する。 横井はエリートコースを歩んでいたが小学校の頃のイジメが忘れられない。 4人は小学校の同窓会で出会い、九重のバーで見知らぬ男からある事を聞く。 *** 脚本が良い。 ついでに演技もバッチリと決まってます。 えっと、粗筋だけで関わりが1つわかっちゃってますが、これはオフィシャルサイトでも書かれていることなんで勘弁して下さい。 映画の構成は現実的な場面の要所に過去を放り込んで、今の状況がどうしてこうなったか、という補足的な編集になってます。 「え、なんでこうなの?」というところで邪魔にならない程度に過去のシーンで説明。 これが単調になりがちなテンポをうまく払拭してます。 舞台は北海道の札幌を中心、しかし観光地を映して画面を埋めるというような野暮な事はしてないのが良い。 物語の中心はあくまでも「記憶」、それも捨てたいのに捨てられない「トラウマ」であり、それが主人公達を突き動かす原動力になっている所にこの映画のリアリズムがあります。 映像感覚としては、「メメント」や「インソムニア」を撮ったクリストファー・ノーラン監督に近いものがありますね。 残念なのは人物の小学校時代の相関関係がわかりにくかったこと。 あと・・・今ひとつメジャーではない映画なので、ビデオ屋に入っているかどうか(苦笑)。 しかし、なかなかの傑作なので見かけたら是非見て下さい。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2004-10-21 22:47
| ミステリ/サスペンス
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