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『Lupin III - The Pursuit of Harimao's Treasure』
日本/1995 監督:出崎統 声:栗田貫一 小林清志 増山江威子 井上真樹夫 納谷悟郎 中村正 岡本麻弥 おぼん 鈴置洋孝 田中真弓 天田益男 「ルパン三世」テレビスペシャル第7弾。 今作からルパンの声が栗田貫一になっている。 監督は同スペシャルを当初から手がけている出崎統。 声の出演は劇場版「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」製作途中で亡くなった山田康雄の代役だった栗田貫一に正式に変更された。 他に「ドラえもん のび太の魔界大冒険」の中村正、「機動戦士Zガンダム」映画版の岡本麻弥、鈴置洋孝、「ONE PIECE」の田中真弓。 <あらすじ> 第二次大戦中、マレー半島を中心に暴れ回った盗賊ハリマオの隠した財宝。 それを見つけ出すためルパンと次元、五ェ門は秘密が隠されているという鷹、猿、熊の像のひとつ、熊の像をアラスカの美術館から盗み出す。 次に彼らが向かったのは秘密を知るというアーチャー卿の屋敷。 アーチャー卿は元イギリス諜報部員で007のモデルにもなったと豪語している老人であり、世界最高峰の保険会社ロイドの1人でもあった。 そんな時、彼が保険を請け負っているロンドン~パリ間のユーロトンネルが爆破される。 莫大な保険支払を抱えてしまったアーチャーは孫娘で考古学者ダイアナと共にハリマオの財宝を発見し、保険の支払をしようと考える。 ルパンは秘書として忍び込んでいる不二子と連絡を取りながら、次なる像「鷹」を求めオランダ・アムステルダムへと向かうのだった。 そして銭形もまたルパンを追ってアムステルダムへと向かっていた。 *** このスペシャルはありがちな悪者を倒すという勧善懲悪的な要素が薄まり、純粋に宝探しとしての冒険がメインになっています。 007のモデルと自称するアーチャー卿(名前の由来はジェフリー・アーチャーかな?)、屋敷には見覚えのある車が飾ってあったりと遊び心があって面白いですね。 また、コミカルな場面が程よく強調されていたりして、楽しませてくれます。 ストーリーは今までのテレビスペシャルで使われているように実在した人物(ナポレオンやヘミングウェイなど)が遺した謎を追う展開になっています。 こういう展開はテレビシリーズの時も比較的多かったんですが、今回はこれに加え不二子の扱いがいつもよりソフト。 だけどいつも思うのが銭形の扱いが寂しい事。 これだけはどうにかしてほしいところ。 声は山田康雄から栗田貫一へと変わったばかりなので、ちょっと耳につきますが元々、山田康雄自身から跡を任されたとあって言葉の抑揚などはうまいです。 声質の違いばかりはさすがに仕方ないですね、かなり似ているし上手いんですが。 今作のサブタイトルとなっている「ハリマオ」ですが、このマレーの「虎」と呼ばれる義賊は谷豊という日本人なんですね。 劇中で日本やイギリス問わず襲撃したとありますが、実際の所は中国人とイギリス人の財宝ばかり狙っていたそうです(満州事変を恨んだ中国人に妹を殺されたこと、マレーを植民地化していたイギリスを追い出したかったとか)。 ルパン三世シリーズがどこまで続くかわからないですが、スペシャル初期作品は見所の多い作品が多いので是非。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2006-01-02 04:34
| アニメ/CG
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