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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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WASABI
WASABI_d0030824_213915.jpg『WASABI』 フランス/2001
監督:ジェラール・クラヴジック
出演:ジャン・レノ 広末涼子 ミシェル・ミューラー キャロル・ブーケ





公開時コピー
[24時間、爆弾を抱えた男。]
[24時間、この少女が爆弾。]
この刺激、世界最大級。


リュック・ベッソン製作・脚本、東京でのロケを行なった事でも話題となった作品。
監督はリュック・ベッソン製作の「TAXi 2」「TAXi 3」のジェラール・クラウジック。
出演はベッソンと「レオン」以来のコンビとなるジャン・レノ、大抜擢された「鉄道員(ぽっぽや)」の広末涼子、「花咲ける騎士道」のミシェル・ミューラー、「007/ユア・アイズ・オンリー」のキャロル・ブーケなど。
ヤクザの組員に「TAXi 2」のランエボ軍団ドライバーなど。
この作品は石原都知事の提唱で実現した「東京ロケーションボックス」の本格活用第1号となった。

<あらすじ>
荒っぽい捜査をしたせいで休職処分を受けた刑事のユベール。休職のあいだにゆっくりしろという上司の言葉を実行に移すが、19年前に何も言わずに去っていった日本人の恋人ミコが忘れられず、女友達のソフィアとの仲もうまくまわらない。
そんな時、日本の弁護士からミコの急死を伝える連絡が入る。
遺書に遺産相続人として彼の名前があった為、日本に飛んだユベール。
そこでユベールは初めてミコと自分の間に生まれた娘ユミの存在を知る。
父親だと明かすタイミングを逸したまま、彼女が20歳になる2日の間後見人になったユベールだったが、ミコの死に不審な点があることに気が付くのだった。

***

撮影段階から内容は秘密にされ、東京でのロケを敢行した映画ですが完成度は期待値を下回っている、といわざるを得ません。
ただ、ユーモアのある展開やスピード感は「TAXi」シリーズの作りと違わず、何も考えずに見られる点は良いですね。
一番、念頭に置きたいのは「これは映画なんだ、作り話なんだ」ということ。
テレビ放映でみたので、全部吹替えで日本語でしたが実際は「日本人もフランス語会話」というトンデモ映画。

ストーリーは撮影を秘密にするほどのものじゃありません。
日本に対する視点が「ヤクザ、コギャル、尺八的音楽」・・・まあ、いわゆる外人視点がちっとも抜けきってないってところです。
せっかく日本でロケしているのに、生かし切っていないのが辛い。
日本ロケだからこそ、逆にハリウッド的なバカをやって欲しかった。

出演陣のジャン・レノは少しソフトな暴力刑事(笑)。
デパートのシーンはかなりおもしろく出来ていました。
そして広末涼子、演技はまあ良くも悪くもって感じですが、衣装がちょっとやりすぎだと思うんですよ。いくら映画とはいえセンス無さ過ぎ。
良い味を出していたのが、ミシェル・ミューラー。
俳優達のテンポがうまくかみ合っていたのはこういう脇を固める俳優がいればこそですね。

些か小作品になってしまったのが残念ですが、テンポの良さが全て。
吹替え版では広末涼子を坂本真綾(歌手で声優)がやっていたのですが逆に演技にピッタリはまってうまかったのがちょっとおかしかった。
むしろ吹替えの方がおもしろい映画かもしれませんね。

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by syosei7602 | 2005-12-08 23:59 | アクション/アドベンチャー
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