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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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キングスマン
キングスマン_d0030824_00320706.jpg『KINGSMAN: THE SECRET SERVICE』
イギリス/2014
監督:
マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース マイケル・ケイン タロン・エガートン
マーク・ストロング ソフィア・ブテラ サミュエル・L・ジャクソン
ソフィー・クックソン マーク・ハミル ハンナ・アルストロム






公開時コピー
表の顔は高級テーラー。
しかしその実態は、世界最強のスパイ機関「キングスマン」。


「キック・アス」のマシュー・ヴォーン監督と原作者のマーク・ミラーが再び組んだスパイアクション。
出演はオスカー俳優のコリン・ファース、マイケル・ケイン、本作がデビュー作となるタロン・エガートン、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ストロング、ダンサーとして有名なソフィア・ブテラなど。

<あらすじ>
1997年、中東でどの国家にも属さないスパイ組織であるキングスマンの隊員が1人、命を落とす。彼の妻と幼い息子エグジーは、ハリー(コリン・ファース)から1枚のメダルを渡される。
それから17年、22歳になったエグジー(タロン・エガートン)は無職で、母のアパートに同居していた。しかし、母の交際相手の手下達とトラブルを起こし、逮捕されてしまう。
彼がメダルに書かれた番号に電話すると、現れたのはハリーだった。
ハリーは、作戦中に死亡したキングスマンのメンバーであるランスロットの後任として、エグジーをスカウトする。



<総評>
「キック・アス」でウィットに富んだ世界観を作り上げ、アクション映画に一石を投じたマシュー・ヴォーン監督。その新作の原作者が同じとなれば、これはもう見るしかないでしょう。
数々のスパイ映画ネタ、小道具、スタイリッシュかつバイオレンスなアクション、ユーモラスな敵役と面白ネタは十分です。
何よりもスパイ映画は日本でも十分に認知されているが故、元ネタがとてもわかりやすい。アーサー王伝説をなぞっているのもイギリスらしいですね。
さて、国家に縛られないスパイ組織キングスマン。表向きは高級テーラー、その内実はMI6、CIA、モサドも凌ぐ強力な組織です。スパイ道具は紳士の持つ道具に仕込まれたものばかり。最近のスパイ映画にしては珍しく、身の回りの品にハイテクを仕込んでいます。見た目はスーツを着た紳士なのに…というギャップが007のワイルドさと一線を画した設定ですね。
むしろ目立たないという意味では、より実際のスパイに近いかもしれません。
主人公エグジーが行うスパイ養成は意外と、通り一辺倒な感じも受けますが、並行して語られる天才IT技術者で大富豪ヴァレンタインの策略は荒唐無稽かつそのバカさ加減が実に暴力的。
全体の演出はオープニングから捻りが利いているし、過去映画のインスパイアだのオマージュだのと言うものじゃなく、これぞアレンジかつ刷新と言えるでしょう。
出演は豪華な布陣。
どう見たってアクションしなさそうなコリン・ファースの意外性、童顔なタロン・エガートンに、切れた悪役を演じるサミュエル・L・ジャクソンなんてノらない訳がない。驚きを通り越したのがマーク・ハミル…64歳とはいえ、まったくわからなかった。ソフィア・ブテラのアクションもダンサーならではの動き。個人的な好みでソフィー・クックソンをもうちょっと見たかったところです。
全体的に惜しかったのは、もう少し危機的シーンで盛り上げてくれても、といったところ。しかし、余韻が残る面白さでは今のところ、今年一番の面白さでした。

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by syosei7602 | 2015-10-19 23:59 | アクション/アドベンチャー
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