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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ポリス・ストーリー/レジェンド
ポリス・ストーリー/レジェンド_d0030824_23275079.jpg『POLICE STORY 2013』中国/2013
監督:ディン・シェン
出演:ジャッキー・チェン リウ・イエ ジン・ティエン
クーリー・ナザー リュウ・ハイロン シュウ・シャオオー
ユー・ロングァン






公開時コピー
そして、伝説へ-。

1985年に大ヒットを記録し、ジャッキー映画の代名詞の1つとなった「ポリス・ストーリー」シリーズ最新作。
シリーズの舞台は香港から北京へと移り、ストーリー展開はほぼ密室劇という予想を覆す展開となっている。
監督は「ラスト・ソルジャー」でジャッキーとタッグを組んだディン・シェン。
出演はジャッキー・チェン、「コネクテッド」のリウ・イエ、「7日間の恋人」のジン・ティエン、元散打チャンピオンのリュウ・ハイロン、ロックバンド零点のヴォーカルで俳優としても名を馳せるジョウ・シャオオウなど。
アクション引退宣言をしたジャッキーが再び激しいアクションに挑んでいるが、なんといっても俳優としてすばらしい演技を披露している。

<あらすじ>
クリスマスが迫る北京の繁華街。刑事ジョン(ジャッキー・チェン)は一人娘のミャオ(ジン・ティエン)に呼び出され、工場を改装した巨大なナイトクラブ“ウー・バー”にやってくる。
仕事に追われるジョンに愛想を尽かしたミャオが出て行ってから半年、ぎくしゃくとした再会だった。そんな時、ちょっとした騒動が起こり、ジョンは場を治めようとするが、その直後何者にかに殴られ気を失ってしまう。
気がついたジョンは椅子に縛られていた。
首謀者は店の経営者ウー(リウ・イエ)だった。ミャオをはじめ、店内の客を人質にとり、ウーは警察にある要求を突きつける。
籠城するウー達に手が出せない中、ジョンはウーの目的が自分自身にあると気がつき、説得を試みるが…。
ポリス・ストーリー/レジェンド_d0030824_23282014.jpg
<総評>
日本ではすっかり公開が限られてしまった香港&中国映画(韓国映画も同じ憂き目にあってるが…)。そんな状態でも必ずといっても良いほど公開されるのがジャッキーかジョン・ウー。
ジャッキーも還暦を迎えるにあたって何度か「俳優としての演技をしたい」「アクションやめる!」宣言をして挑戦したのが「新宿インシデント」「ベスト・キッド」「1911」だったわけですが、どうしてもアクション要素が抜けないのはご愛敬ですかね。
さて、ジャッキー映画の中でも屈指の人気を誇る「ポリス・ストーリー」シリーズ。
シリーズナンバリングとしては邦題で無理に付けられた「新ポリス・ストーリー」を除けば6作目。
余談ですが、ミシェル・ヨーが主演した3作目のスピンオフ「プロジェクトS」もありますが、こちらも面白い。
シリーズの主人公として継続しているかどうかは別として、警察官としてのストーリー立て、親子の絆、復讐、そしてジャッキー映画としては珍しいほぼ密室劇となっています。
いわゆる仕事人間の主人公ジョンは娘ミャオに愛想を尽かされ出て行かれる始末。
その間にも彼は淡々と仕事をこなし、そして久々の再会が事件の始まり。
本作はシリーズのように派手な活躍は抑え気味で、むしろサスペンス要素と人間関係を表に出した構成。ジョンの刑事としての過去、犯人の目的、ミャオの家族への想いなどそれぞれが明確に描かれていきます。ミャオと他の人質を助けたいジョンは戦いを挑むのでは無く、話し合いをしようと持ちかけます。
今までのようにがむしゃらで熱血、正義を振りかざしていた主人公ではなく、どんなことをすれば解決するか、そのためにはどうしたらいいのか、という理を詰めてウーと戦っていきます。
また、登場する悪人たちも行いが悪であると認識しつつ、その行為によって引き起こされる結末を見据えたような行動をしていきます。
これはシナリオのうまさというか、今までのジャッキー映画であればアクションシーンの凄さで緊張感があったのですが、最後の最後までストーリーとしての緊張感を感じさせてくれます。
アクションシーン(ジャッキー曰く監督に騙された)は、これまた今までとは違う。
総合格闘技を入れ込み、小道具ではなくガチの肉弾戦…ベニー・ユキーデとの対決を思い起こさせるなぁ。
それにしてもジャッキーの短髪姿は「サンダーアーム」以来(短髪=大けがを連想するので、今まで長めにしていた)。ジャッキーといえば、どうしても「次はどんなすごいアクション!?」と期待してしまうわけですよ。でも、アクション俳優ではなく演技派としては意外なほどに評価されていないのでは…とまあ、その辺りもジャッキーが「俳優したい」という意志の表れかもしれません。
敵役を演じたのはリウ・イエ。ディン・シェン監督とのタッグを組むのは本作で3作目らしく、頭脳派の復讐者を好演。そういや「PROMISE プロミス」にも出てたのか。
ヒロインはジン・ティエン、登場時のメイクと中盤以降の変わりようは見事。それにしても中国系の女優は綺麗です。
しかしまあ、香港出身の俳優・女優が大きく減りましたね。
ジャッキー後継者と言われたダニエル・ウーやニコラス・ツェーとか最近全く見なくなってしまった。
作品全体はジャッキー映画らしからぬ構成で、コミカルさもなくシリアスなもの(どちらかというと「新ポリス・ストーリー」に近い?)。
これからの作品も俳優ジャッキーとして色々見せてくれることを期待ですね。

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by syosei7602 | 2014-06-18 22:58 | ミステリ/サスペンス
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