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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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MUSA -武士-
MUSA -武士-_d0030824_153536.jpg『MUSA』 韓国・中国/2001
監督:キム・ソンス
出演:チョン・ウソン チュ・ジンモ アン・ソンギ チャン・ツィイー
    ユー・ロングァン パク・チョンハク パク・ヨンウ ユ・ヘジン
受賞:大鐘賞/編集賞・衣装賞(2002)



公開時コピー
俺たちは、灰になってもまだ燃える――。

「英語完全征服」のキム・ソンス監督による実在した高麗の使節団をモデルにして作られた歴史アクション。
製作期間は5年、中国でのオールロケを敢行。
音楽を担当したのは「新世紀エヴァンゲリオン」テレビ・映画音楽の鷺巣詩郎。
出演は「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン、「ワニ&ジュナ ~揺れる想い~」のチュ・ジンモ、「シルミド/SILMIDO」のアン・ソンギ、「グリーンディスティニー」のチャン・ツィイー、「プロジェクトS」のユー・ロングファンなど。

<あらすじ>
1375年、朝鮮半島の高麗は明との友好関係を気付くために、南京へ使節団を送る。
しかし、南京へ入った直後、スパイ容疑をかけられ、流刑地送りになってしまう。
流刑地への途中、明と敵対関係にある蒙古軍の襲撃に会う。彼らは明の兵隊だけを殺害し、去っていった。
からくも自由を得た使節団は国への帰途へ着く。
険しい砂漠に力尽きかけた時、行商の駐留地を見つける。
そこへ、蒙古のランブルファ将軍率いる騎兵団と会う。
騎兵団は明皇帝の息女プヨン姫を拉致していた。
プヨン姫から密かに助けを求められた使節団護衛のチョ・ジョン将軍は、プヨン姫を救出して南京へ向かえば使節団としての役目を果たせると思い、騎兵団襲撃を決意する。
そんな時、使節団副使節の奴隷であったヨソルが主人の遺体と共に駐留地へたどり着く。
だが、行商の1人が遺体に唾を吐いたことから、ヨソルは行商人5人を切り捨ててしまう。

***

男前の主演俳優2人に、アジアンビューティーなチャン・ツィイー。
とにかく男臭い映画、そして血みどろ、迫力のある戦闘シーンの数々と意外と見所満載です。
そこにチャン・ツィイーがぽつんと存在すると、もう普段から美人なのに更に映える(笑)。
ファンにはたまらん映画です。

ストーリーは明の姫を助けてしまったところから、蒙古軍に追われる羽目になり、仲間内で不協和音が生じながらも、ひたすら逃げ続けながら戦っていくという至極単純なものです。
つまり、他には語るべき内容なんてありません、残念ながら。
一応、実在した高麗の使節団がモデルになっていますが、この使節団って突然消えちゃったらしいですね。それで、「多分こんなことがあったんちゃうかな~」みたいな感じで作られているわけです。
要するに使節団という設定以外は全てフィクションです。
そして、この映画に集約されているのは、戦闘シーンに尽きると思います。

出演のチョン・ウソンは長髪の奴隷で槍の名手、部隊を率いるチュ・ジンモは冷徹な決断を下しながら将軍としての職務を全うしようとする役です。
対照的な2人なんですが、お姫様を守るという部分ではどちらも譲らない。だけど対立しちゃうという関係がおもしろいですね。
そして、守られるお姫様にはチャン・ツィイー。
上手いです。前半から中盤のツンとすました表情がなんとも言えません。我が儘を言って文句ばかり言われちゃいます。後半になると表情がスーッと変わっていき、数々の戦闘で心が変わっていく、その表情が素晴らしい。
そして、ゲリラ戦法で敵を翻弄する弓の名手にアン・ソンギ。
この人がいるだけでビシッと引き締まります。

日本での公開版は133分。
オリジナルは154分です。
ディレクターズ・カット版もあるようなので、ちょっと見てみたいですね。
一体どんなシーンが削られたんだろう?

長い映画の割りにはなかなか飽きさせない作りになっていました。
「敦煌」でもそうでしたが、やはり広い大地での戦闘シーンは迫力があって良いですね。

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by syosei7602 | 2005-10-18 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
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