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『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語』 日本/2012
総監督:新房昭之 監督:宮本幸裕 声:悠木碧 斎藤千和 水橋かおり 喜多村英梨 野中藍 加藤英美里 公開時コピー かなえたい未来があった。たとえ、自分を騙してでも。 深夜アニメとして放映され、キャラクター造形からは想像もつかないダークファンタジーとして人気を博した「魔法少女まどか☆マギカ」。 全12話を前後編としてまとめ、新作カットを追加しほぼ全編に渡り手を入れて映画化したのが本作となる。 劇場版の続編として[新編]が製作された。 声はTV版と同じく悠木碧、斎藤千和など。 <あらすじ> 見滝原中学に通う鹿目まどかのクラスに、謎の少女・暁美ほむらが転校してくる。初対面にも関わらずほむらはまどかに「今の自分と違う自分になろうと思うな」と告げる。 放課後、親友の美樹さやかと寄り道していたまどかは謎の声に導かれ、ビルの一角へと迷い込んでしまう。 そこでまどかは、うさぎのようなかわいい生物・キュゥべえとそれを殺そうとするほむらに出くわす。キュゥべえを助けたまどかとさやか。その直後、妙な世界に迷い込んでしまい、不気味な化け物たちに追われることに。 彼女たちを救ったのは、同じ中学の3年生でキュゥべえと契約した魔法少女・巴マミだった。キュゥべえから契約して魔法少女になればどんな願いも叶えると言われるが、マミからは魔法少女になれば世の中を混乱に陥れる魔女を倒し続けなければならない使命があると告げられる。 2人はマミの戦いについて行き、魔法少女になるかどうかを決めることにするのだが…。 そういえば深夜にやってたなーという印象というか、一度チラ見して「これは最初から見ないとわからん」と思いつつ、新編の公開にあわせて前2作をようやく見ました。一部の評判ではTV版の総集編にしかなっていないと言われていましたが、前知識無くみたおかげで特にストーリー上の辻褄合わせなどは気にせずに楽しめました。 魔法少女というと土日の夕方にでもやっていそうなタイトルですが、その中身はダークファンタジー。 ストーリーが進むにつれて驚きの連続。少ない登場人物にレトロでありながら未来的な背景。そしてまさかタイトルにもなっているまどかが魔法少女になることに迷い続ける展開にびっくり。 魔女達のビジュアルは、今までのアニメの概念を超えるもので、とにかく本作はあらゆる挑戦が為されている意欲的な作品です。 さて、謎の転校生と謎の生物、魔法少女なるファンタジックな展開が繰り広げられる本作。最初は緩く、やがて魔法少女という存在そのものとキュゥべえの目的が明確になるにつれ、物語は思いも寄らぬ方向へ進んでいきます。 主人公まどかは、キュゥべえから魔法少女への計り知れない可能性と力を持っていると断言されます。そんなまどかをなんとしても魔法少女にさせまいとするのが転校生ほむら。謎めいた美少女はまどかの友人さやかや先輩マミと軋轢を生じさせながら単独行動を続けていきます。 果たして、彼女たちの運命は!?という前半になるわけです。 登場人物達の年齢は中学生。思春期まっただ中でありながら、男子よりも大人びた女子達です。それでいて、ちょっとしたことで心が揺らいでしまう。ストーリーはそんな彼女たちの心を丁寧かつダークに描き出し、その結末が一体どうなるのか…予測を超えた面白さ、そして切なさで後編へと向かっていくわけです。 声優陣はそれぞれキャラクターの特徴を掴んだ演技力で非常にうまい。 特に登場人物が少ないアニメにとって、演技力は必要以上に注目されてしまいます。まどかの声をあてた悠木碧だけが幼い感じでしたが、これは主人公キャラクターの道しるべともいえますね。 そして後編へ。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2013-11-29 23:59
| アニメ/CG
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