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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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プラチナデータ
プラチナデータ_d0030824_2385650.jpg『PLATINA DATA』 日本/2012
監督:大友啓史
出演:二宮和也 豊川悦司 鈴木保奈美
生瀬勝久 杏 水原希子 遠藤要 和田聰宏
中村育二 萩原聖人






公開時コピー
この愛さえも、DNAで決まるのか。
彼は天才科学者だった。
連続殺人犯のDNAが自分と一致するまでは―。


東野圭吾といえば、「ガリレオ」シリーズをはじめとして、とにかくドラマ化、映画化は当たり前。
そんな東野作品の同名ベストセラー小説を「るろうに剣心」を実写化した大友啓史が監督。
出演は嵐の二宮和也、共演に豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏など。「マイノリティ・レポート」や「逃亡者」「エネミー・オブ・アメリカ」に影響を受けたと思われるシーンなど、邦画としてはダイナミックな演出が目立つ。

<あらすじ>
近未来の日本、全国民から極秘に集められたDNAデータ=通称プラチナデータと呼ばれる最先端のDNA捜査が可能になり、犯罪は検挙率100%、冤罪率0%の社会が目指されていた。
開発者は警察庁の科学捜査機関「特殊解析研究所」所属の天才科学者・神楽(二宮和也)。
ある日、DNA捜査の関係者が殺される連続殺人事件が発生する。わずかな証拠からDNA捜査システムが導き出した犯人は神楽だった。身に覚えのない神楽は、捜査データを隠蔽し何とか逃亡を図ろうとする。
しかし、DNA捜査データは再び解析され、彼を追うことになったのは現場叩き上げの敏腕刑事・浅間(豊川悦司)。
そんな彼の執拗な追跡を逃れようとする神崎の前に現れたのは、同僚の白鳥(杏)だった。
白鳥の協力を得た神楽は、自ら犯人を見つけようと逃亡を続ける中「プラチナデータ」の秘密を探り始める。
プラチナデータ_d0030824_239977.jpg

<総評>
実写版「るろうに剣心」のヒットも記憶に新しい大友啓史監督によるサスペンス。原作者は東野圭吾とくれば、ヒットの予感しかしない…というのが正直な期待だったりする。大友監督の映画作りは割とアンテナが広いというか、ハリウッドとか香港とかその辺をかなり意識してるような気がしますな。
さて、プラチナデータという全国民のDNAデータを使った犯罪捜査によって、犯人はこいつだ!間違いなくこいつだ!真実はいつもひとつ!というような捜査マシンによって、警察が割と楽に出来るようになった未来。ところが、100%正確なはずの捜査マシンがなぜか開発者を殺人事件の犯人だ!と断定したところから物語が始まります。
開発者の神楽はとにかく身に覚えがないので逃げる。追うのはマシンも開発者も胡散臭いと思っていた刑事・浅間。
ところが逃亡と追跡の合間に生まれる奇妙な連帯感とプラチナデータなるデータがそもそも何なのかという疑問と神楽の過去と秘密、そしてなぜ捜査マシンは神楽を犯人と断定したのか…。
ストーリーとしては必要充分、逃亡時のアクションシーンも見事で邦画じゃ滅多に見られないカーチェイスなんかもあったりと頑張っています。が、しかし、逃亡者の神楽、刑事の浅間などはキャラとしていいんだけど、肝心の警察がちょっと物足りない。
包囲していて逃げられるとか、映像的に派手な分だけ粗が目立っていました。全体的に詰め込みすぎた感も否めませんが、流れるような展開で見やすく楽しめましたね。
出演陣、二宮和也はもっと科学者っぽいイメージが欲しかった。見た目が若いので大学のゼミ生みたいだし(笑)。豊川悦司は良かったなぁ、こういう役はハマる。そして杏、かっこいいじゃないの。
残念なのが鈴木保奈美。正直な感想、この人はミスキャストだったような…演技が浮いていました。
全体的に悪くない作品です。ロケ地にもこだわっているし、CG映像にも迫力がある。ただ、ラストはいささか当たり前すぎたかな。
もうちょっと観客が想像して楽しめるような謎を残しても面白かったかもしれません。

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by syosei7602 | 2013-03-16 23:59 | ミステリ/サスペンス
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