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『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』 日本/2013
監督:橋本一 出演:大泉洋 松田龍平 尾野真千子 ゴリ 渡部篤郎 田口トモロヲ 篠井英介 波岡一喜 近藤公園 筒井真理子 矢島健一 松重豊 公開時コピー 四つの運命は、【謎】で出会う。さあ、冒険のはじまりだ。 札幌在住の東直己によるハードボイルド探偵小説「探偵」シリーズ2度目の映画化。本作の原作となったのは4作目の「探偵はひとりぼっち」。 監督は前作に引き続き橋本一。 そして出演はこちらも前作に続き、もはや1作目にしてはまり役を得た大泉洋、相棒役には松田龍平。 共演は今や引っ張りだことなった尾野真千子がヒロイン、ゴリ、渡部篤郎など。 <あらすじ> 札幌の歓楽街ススキノ。探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)の顔なじみのオカマのマサコちゃん(ゴリ)がマジックにはまり、全国大会で優勝する。その直後、マサコちゃんは何者かに殺害されるが、警察の捜査は思うように進まず、探偵は女に堕落した生活のせいでススキノから離れてしまう。 ほどなくして女にふられた探偵は、一向に進まないマサコちゃん事件に疑問を抱き、独自に捜査を始める。そんな中、探偵と高田の前に売れっ子の美人ヴァイオリニスト河島弓子(尾野真千子)が現れ、大切なファンだったマサコちゃん殺しの犯人を捜したいと言う。 向こう見ずな弓子をなだめ、彼女の依頼として再び捜査を始めた探偵達は、マサコちゃんの交友関係に衆議院議員の橡脇(渡部篤郎)がいることを突き止めるが…。 <総評> まさにはまり役である。マーロウほどハードボイルドではなく、ホームズほどクールではなく、ポアロほど理知的ではなく、これほど俗っぽい探偵を演じられるのは大泉洋のみ。 前作から様々な面でスケールアップした本作は、原作シリーズの4作目を基に構成されているそうな…というのも、原作では銃撃戦やアクションは無いらしく、あくまでも映画としての見映えでアクションてんこ盛り。うん、いいんじゃないかね、こいう80年代的なノリって。 さて、ストーリーは仲良しのオカマが殺されたところから始まる。本作で描かれるススキノはとにかく風俗街というイメージが強く、警察よりもヤクザといったアングラ的な要素が強い。で、謎の美女ヴァイオリニストが1人のファンの為に捜査を依頼。その過程で、この美女がとにかく暴走し、巻き込まれる探偵と高田。 金属バットなどで武装した一見、過激派のような連中が人海戦術で襲ってくると言う凄まじい有様。 結論からいうとこの探偵シリーズ、見ていて面白い。面白いがちょっとやり過ぎ感もあるし、クライマックスはあざとすぎたか…。 もっとね、頭使っても良いと思うというのが正直な感想。 出演者、皆良い味だしているのだ、これが。 大泉洋と松田龍平の掛け合い、田口トモロヲや波岡一喜の名脇役感、何よりも松重豊の軽妙かつ重厚感がいいんです。 しかし、浮いちゃったのが尾野真千子、美女ってほどじゃない上に関西弁が致命的。存在感は良かったんだけど。 続編はまだまだ?作られそうな予感。であれば、監督を変えてみるのもおもしろい作品。次作にさらなる期待をしよう。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2013-05-11 23:59
| ミステリ/サスペンス
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