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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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キリン POINT OF NO-RETURN!
キリン POINT OF NO-RETURN!_d0030824_211772.jpg『KIRIN POINT OF NO-RETURN!』 日本/2012
監督:大鶴義丹
出演:真木蔵人 亜矢乃 久保田悠来 仁科貴
高山猛久 西沢仁太 湯江健幸 山内勉
寺井文孝 松本勝 夏木陽介






公開時コピー
カタナVSポルシェ
限界突破の公道バトル!


東本昌平の人気バイクコミック「キリン」シリーズの第一部となる「POINT OF NO-RETURN!」の実写化。
監督は「湾岸ミッドナイト」など、多くのカーアクション映画を手がけた俳優の大鶴義丹。
本作に登場するバイクは原作通りのカスタムがなされ、首都高から東名高速などで実際に撮影されている。
主題歌は青山テルマ。

<あらすじ>
ある夜、ジャズが流れるバーに1人の男(真木蔵人)がやってくる。会社の飲み会のカラオケから逃げ出してきたという。
40歳前後のその男の側に少し酔ったトモミ(亜矢乃)という女がやってくる。
会話する内に、2人は男のマンションへと流れ込む。
朝、男は女に名前を聞かれると「キリンだよ」と答え、BMWのバイクを引っ張り出して、走っていく。
トモミとの一夜がそうさせたのか、キリンは馴染みバイク屋に立ち寄り、スピードを求めるかのようにバイクの隼を試乗する。峠を走り抜けたものの、リアタイヤを激しく摩耗させてしまい、バイク屋に戻った彼はそこであるバイクを見つける。それは、4年前、彼がデカ尻女と呼ぶポルシェ911とバトルした際に乗り、事故で廃車にしたカタナだった。
一方、トモミはライダー達が集まるカフェを探しだし、そこに居たチョースケ(久保田悠来)や立花(夏木陽介)にキリンについて尋ねてまわっていた。
キリン POINT OF NO-RETURN!_d0030824_213076.jpg

<総評>
東本昌平といえば、本作の原作はもとより、バイクや車の秀逸なイラストを描くことでも知られています。
そんな東本昌平の人気コミックが遂に実写化…しかも、実際の高速道路などを使用した撮影ということで、なかなか力が入った作品になっています。
監督を務めた大鶴義丹の作品は見たことがなかったので、本作がどのようなものになるのか、期待と不安の半々でしたが、ほぼ原作通りとなっていたのは好感度高し。
登場するバイクもメインとなるスズキのカタナをはじめ、隼、GS1000S、カワサキのGPZ900R、ホンダのCB1100Rなど原作通りのこだわりよう。旧車好きにはたまらないですね。
さて、物語は非常にシンプル。訳あってキリンと呼ばれる38歳のそこそこ成功した男が、若い女との出会いによってバイクで走ること…特に自らが求めるポルシェ911との戦いを求めていくというもの。
もちろん、そのポルシェ911は普通に走っているものではなく、かつて高速道路でバトルした相手、ということになります。
本作のおもしろさは主に公道バトルになりますが、夜の首都高や峠道のシーンはなかなかの迫力。
しかし、肝心なクライマックスは封鎖撮影できない実際の高速道路ということで、些かスピード感に欠けたのが残念。まあ、一般車両が走っている中でのリアルな撮影っぽいので、仕方ないですが…それでもこれだけの撮影をしたのは見事ですね。
残念なのが、ベッドシーンが無駄に多いのと、原作のちょっとキザな台詞が実際に語られると、どうにも安っぽい。あと、劇中の音楽はもうちょっとセンスが欲しかった(なんかVシネマ的なんだよな)。
主人公キリンを演じた真木蔵人は、雰囲気がはまってましたが、ヒゲはもう少し整えた方が良かったかも。
ヒロイン、トモミ役の亜矢乃は決してうまい女優さんではないですね。雰囲気は良かったけど。
チョースケを演じた久保田悠来は、久々にみた長髪イケメン。
渋い夏木陽介も見せてくれます。
バイク映画といえば今年は「ワイルド7」がありましたが、あの制作費を本作にかけていたらクライマックスとかめっちゃ迫力あったんじゃないか…と邪推してみたりして。
しかし、本作は音楽がもっと良ければ、もっと評価があがるんじゃないかと思わせます。
「キリン」ファンにはオススメかな。

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by syosei7602 | 2012-03-26 23:59 | アクション/アドベンチャー
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