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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ロボジー
ロボジー_d0030824_68787.jpg『ROBO-G』 日本/2012
監督:矢口史靖
出演:五十嵐信次郎 吉高由里子 濱田岳 川合正悟
川島潤哉 田畑智子 和久井映見 小野武彦
田中要次 徳井優 菅原大吉 大石吾朗 竹中直人
田辺誠一





公開時コピー
変形しない。
戦わない。
働きもしない。
そんなロボットに
日本中が恋をした―。


日本のコメディ映画を牽引する監督のひとり、「ハッピーフライト」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督によるドタバタコメディ。
主演に歌手で俳優のミッキー・カーチスが五十嵐信次郎名義で出演。
ロボットの着ぐるみを実際に着た撮影など、体を張っている。

<あらすじ>
白物家電メーカーの木村電器で社長(小野武彦)からロボット開発を命じられた冴えない社員の小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、長井(川島潤哉)の3人。社長から1週間後のロボット博に間に合うようにと厳命されるが、思わぬトラブルで製作中のロボット“ニュー潮風”がデータもろとも大破してしまう。
自分たちのクビがかかってしまい、焦った3人は内緒でロボットの中に入れる人物を探すことに。
一方、娘(和久井映見)の家族とうまく折り合いがつかない独居老人の鈴木重光(五十嵐信次郎)は、その偏屈な性格から年寄り達の集まりでも浮いていた。
何かやることを探そうとしていた彼の目にとまったのは、小林達が募集していたアルバイト。
偶然からアルバイトに受かった鈴木だったが、その内容は知らされず、小林達にされるがままにロボット博へと向かうことになるが…。
ロボジー_d0030824_682387.jpg

<総評>
人型ロボットに人が入ってしまう…という逆転の発想のようなコメディです。すっかりコメディ映画の第一人者となった矢口監督ですが、絶妙な緩さ加減がいいですね。
冴えない家電メーカーの技術者、頑固ジジイにロボットオタクの女子大生という濃いキャラクター達の使い方がうまい。そして矢口作品ではお馴染みの面々が所々に出演しているのも見逃せません。
さて、ひょんなことからロボットの中身の人となってしまった鈴木爺さん。
娘の家族とも半ばケンカ状態、孫にはほぼ無視されるという有様の独居老人です。
彼にはこれといった趣味もなく、その頑固さ故に友人もごくわずか…そんな彼がなぜかロボット。
しかも、ロボットの中身になったのを良いことに、わがまま言いたい放題、体はごく普通の年寄りなのでマッサージ付きという好待遇なわけです。
そんな彼の外観に惚れたのがロボットオタクの女子大生…そのストーカーチックなオタク振りを吉高由里子が好演(笑)。このくらいのトンデモキャラは彼女にピッタリですね。
物語は予想通り、正体がばれるばれないの方向に進むわけですが、このオチまで綺麗に着地していました。
まあ、ご都合主義的なものはありますが、コメディに厳密なリアリティを求めてもつまらんので、これはOKでしょう。
主演のミッキーカーチスこと五十嵐信次郎の偏屈な鈴木爺さんぶりがはまってました。実際にロボットの着ぐるみを着ていたというから、体への負担とかも凄かったんだろうなと思います。
技術者3人組を演じた濱田岳、川合正悟、川島潤哉のとぼけ振りはコントさながら…川合正悟ことチャン・カワイが意外な演技力。
そして極めつけは吉高由里子ですね。この人、半ば天然…。
作品全体の緩さにあるのは、結局のところ人との繋がりでしょうか。
鈴木爺さんは家族との絆を、女子大生の葉子は人としての成長、技術者達は自らの信念と意外と深いところまで語られている絶妙な作品です。

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by syosei7602 | 2012-03-07 02:03 | コメディ/パロディ
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