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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー_d0030824_13481730.jpg『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 日本/1984
監督:押井守 
声:平野文 古川登志夫 神谷明 鷲尾真知子 島津冴子
  千葉繁 杉山佳寿子 田中真弓 池水通洋 永井一郎
  藤岡琢也



「イノセンス」の押井守が監督を務めた「うる星やつら」劇場版2作目。
ギャグマンガである同名作品をうまくアレンジした傑作。
声の出演はテレビシリーズに準じ、ゲストとして俳優の藤岡琢也が物語のキーマンとなる夢邪鬼を演じる。
1作目の「オンリー・ユー」とは異なり、物語の構成、背景描写などは押井ワールドの原点が凝縮されている。

<あらすじ>
ラムとあたる達の通う友引高校は明日の文化祭本番を控え、準備に大忙しだった。
ところが、次の日になってもその次の日になっても文化祭前日であり、なんと同じ日々が続いていたのだ。
異変に気が付いたのは担任の温泉マークだけだった。温泉マークは巫女で保健医のサクラに相談するが、温泉マークは消えてしまう。
そして、生徒達もまた何度下校しても高校へ戻ってきてしまうのだった。

***

「うる星やつら」といえば、高橋留美子の大ヒットコミックですがこの世界観はほぼ何でもあり。
とにかく浮気者の諸星あたるとそれを慕うラムのラブコメと不条理かつ非常識な登場人物たちの行動が面白い。
映画版はテレビ版に準拠という形で作られており、コミック版では初期に登場していたメガネ、カクガリ、パーマ、チビといったあたるの同級生もサブキャラクターとして登場し続けます。
特にメガネの声を当てている千葉繁はこの役でヒットし、「パトレイバー」では千葉繁本人そのものをモデルにした整備班のシゲさんになった事は有名。

さて映画ですが、先述した通り1作目とは大分雰囲気が異なっています。
物語の舞台が友引町であるにも関わらず、そこに存在する人物は限られた人物のみ。
この設定は物語後半で語られますが、「うる星やつら」の設定を活かした監督の技量とシナリオのうまさが絶妙ですね。
ギャグマンガというジャンルがなぜここまで綺麗にまとまり、なおかつ訴えるものが非常に大きいのか・・・ただ、原作のファンだから、という理由だけで見るにはあまりにも惜しいのです。

今のアニメから見れば、クオリティの面では敵いませんが、ただのギャグマンガに終わらないラストは意外なほどに切なく、安心できると思いますので是非。

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by syosei7602 | 2005-07-30 00:25 | アニメ/CG
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