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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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プリンセス トヨトミ
プリンセス トヨトミ_d0030824_1381174.jpg『PRINCESS TOYOTOMI』 日本/2011
監督:鈴木雅之
出演:堤真一 綾瀬はるか 岡田将生 沢木ルカ
森永悠希 笹野高史 和久井映見 中井貴一
江守徹 玉木宏 宇梶剛士 甲本雅裕



公開時コピー
大阪全停止。
その鍵を握るのは、
トヨトミの末裔だった。


「鴨川ホルモー」の万城目学原作による同名ベストセラーの映画化。
監督は「HERO」の鈴木雅之。
出演は「SP 革命篇」の堤真一、「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」の綾瀬はるか、「雷桜」の岡田将生、
「僕たちのプレイボール」の沢木ルカ、「しゃべれども しゃべれども」の森永悠希、「死刑台のエレベーター」
の笹野高史、「大奥」の和久井映見、「次郎長三国志」の中井貴一など。
主題歌はケルティック・ウーマン。

<あらすじ>
プリンセス トヨトミ_d0030824_1382018.jpg東京の会計検査院の調査員、松平(堤真一)、鳥居(綾瀬はるか)、ゲンズブール(岡田将生)の3人は大阪へ出張してくる。彼らの仕事は、国の予算が適正に使われているかどうかを調査し、不正や間違いがあればそれを国へ報告すること。
そして、“鬼の松平”の異名を持つ松平はまったく笑うことがなく、淡々と仕事をこなす切れ者だった。
大阪府庁などを経て、空堀商店街にある財団法人OJO(大阪城趾整備機構)にやってきた3人。
プリンセス トヨトミ_d0030824_1382933.jpg老朽化した古い建物でにあるOJOの管理人・長曽我部(笹野高史)に案内され、無事に仕事を終えた彼らだったが、松平は携帯電話を忘れたことに気がつく。
OJOに取りに戻った松平だったが、そこには長曽我部をはじめとしてスタッフ全員が姿を消していた。
不審に思った松平は、OJOが何かの秘密を持っていると疑い、再度調査を開始する。

<作品解説>
「鴨川ホルモー」で人気作家となった万城目学。原作は興味があったものの、文庫化の欲求に耐えて見てきました。
大阪全停止という言葉、トヨトミというタイトルからして、大阪をどの程度までフィーチャーしたものなのか、期待を持って見ましたがエンターテイメントとしてはそれなりのおもしろさを持っています。
「鴨川ホルモー」ほどの奇想天外なアクションはないものの、あえて大阪を舞台にしたストーリーは大阪人にはたまらないかもしれません。
さて、会計検査院の松平たち3人はOJOという怪しげな財団法人の会計検査を行い、戦国時代から続く大阪の歴史と秘密に迫っていきます。
本作のテーマはもちろん「プリンセス トヨトミ」なのですが、そこに関わる人々の想いや思惑、そして守るべき者がいる登場人物とそれを持たない主人公・松平の葛藤がラストにうまく描かています。
ただ、全体的に緩慢な流れで、正直に言えば限りなく平和な物語です。
ミラクル鳥居やハーフのゲンズブール旭は賑やかしになってしまったのが残念。
おそらく原作を読まないとわからない箇所がいくつもあり、登場人物たちの行動を補足しないとわかりづらいかもしれません。

<見どころ>
大阪国の中心、そして全停止する大阪の中心部の映像は圧巻。
大阪に住んでいないとわかりませんが、一番交通量が多い箇所にまったく動くものがなくなるというのは非常に驚きです。
かなり気になったのが綾瀬はるか演じる鳥居の走りっぷり。
胸の揺れ方が半端無いです(笑)。
ラストの中井貴一演じる真田のセリフ、個人的にはグッと来ました。

<出演者>
きまじめな松平を演じた堤真一…この人の仏頂面は「SP」とはまた違った雰囲気でした。
綾瀬はるかはそのまま天然なキャラを演じていますが、作品の中での立ち位置は微妙…。
なぜならあんな広範囲を走り回るって凄すぎる。
何よりも岡田将生演じるゲンズブールはよくわからないままだったかも。
沢木ルカと森永悠希は出番が少なかったなぁ。
和久井映見は相変わらずきれい、そして中井貴一はお好み焼き屋が意外と様になっていました。

<総評>
実のところ、盛り上がりに欠けた作品です。
個々のシーンは良いんですが、ミステリー要素が少なく、ただ「謎」があってそれを追っていくという過程のみで語られている気がします。
舞台である大阪のこってりした部分を描いているのはポイントが高いですが、もうすこしベタな笑いがあっても良かったですね。

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by syosei7602 | 2011-05-29 23:59 | ミステリ/サスペンス
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