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『REPO MEN』 アメリカ/2010
監督:ミゲル・サポチニク 出演:ジュード・ロウ フォレスト・ウィッテカー リーヴ・シュレイバー アリシー・ブラガ カリス・ファン・ハウテン チャンドラー・カンタベリー ジョー・ピングー ライザ・ラピラ イヴェット・ニコール・ブラウン RZA 公開時コピー 延命のために、 人工臓器を 高額ローンで買う未来。 払えなければ、 回収(レポ)される─。 恐竜ハードボイルド“鉤爪”シリーズの人気ミステリー作家、エリック・ガルシアのオリジナル脚本によるSFアクションサスペンス。 監督はCMはPVなどを手がけ、本作が長編デビューとなるミゲル・サポチニク。 出演は「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウ、「エクスペリメント」のフォレスト・ウィッテカー、「ソルト」のリーヴ・シュレイバー、「プレデターズ」のアリシー・ブラガ、「ワルキューレ」のカリス・ファン・ハウテンなど。 <あらすじ> 近未来。高性能な人工臓器のお陰で臓器移植の問題が解決され、人々の延命が大きく飛躍していた。 しかし、人工臓器は高価な為、人工臓器を製造販売するユニオン社の高額なローンを組むことが当たり前となっていた。 だが、滞納をすれば回収人“レポ・メン”により、臓器は強制的に回収され、そこに命の保証は含まれないという、非情な現実が待ち受けていた。 レポ・メンのレミー(ジュード・ロウ)は、相棒のジェイク(フォレスト・ウィッテカー)と共にユニオン社の中でも優秀な回収人…しかし、凄惨な回収の実態と時には命の危険すらもある仕事に対して、妻のキャロル(カリス・ファン・ハウテン)は批判的だった。 そんなある日、家族達の集まりの中、ジェイクが白昼堂々と臓器回収をしたことから、キャロルは息子を連れて出て行ってしまう。 レミーは家族に戻って欲しい一心で、最後の仕事をして足を洗うことを決意するが、トラブルから気絶してしまう。やがて目覚めた彼の体には、ユニオン社の人工心臓が埋め込まれていた。 ローンを返済するため、再びレポ・メンとなったレミーだったが思うように仕事ができず、やがて返済が滞るようになるが…。 <作品解説> 久々にサイバーな近未来のアクション映画として期待しつつ見てみることに…と、冒頭から「ブレード・ランナー」的なビジュアル、中身は「未来世紀ブラジル」のような感覚です。 人工臓器の飛躍的な進歩によって、人類の寿命が大幅に延びた世界。しかし、ローンを滞納すると、滞納者の命を問わずに回収される臓器。普通に考えたら、臓器回収するよりも金になりそうなものを押収した方が効率が良いし、あれだけ人工臓器を入れている人がいたら、周囲の人間が殺されていることくらいわかりそうな気がします。その辺のツッコミは入れても仕方ないので、そういう世界の物語なのだと割り切るしかありませんね。 さて、物語は冒頭から主人公のレミーが臓器を回収するところから始まります。問答無用で滞納者を気絶させて、いきなり腹をかっさばく…なかなかスプラッターな展開ですが、インパクトは十分です。 その後はレミーと相棒のジェイクが遊ぶかのように滞納者を捕まえては臓器を回収するという、凄まじい映像が続きます。人種や貧富にかかわらず、ローンを組ませるという点に悪質さを感じずにはいられません…まあ、これって破綻したあのローンに対する揶揄なのかと思ったりして。 中盤以降、勝手に人工心臓を入れられたレミーの逃亡劇となります。 偶然出会った酒場の歌手ベスと共に逃げるのですが、些か唐突感があって残念。 それにレポ・メンとしてかなり高額な報酬を貰っていた筈なのに、あっさり滞納って…どんだけ高いんだよ、人工臓器! 全体的な世界観は抜群ながらも、ストーリー上のツッコミだけは避けがたいのが勿体ない。 最後のオチも予想の範疇を超えませんでした。 <見どころ> ジュード・ロウ演じるレミーの肉体美溢れるアクションは抜群。 また、些かステレオタイプの未来像もいいかも…まんま「ブレード・ランナー」だけど。 <出演者> ジュード・ロウは相変わらず頭が寂しいですね。 いっそのこと丸坊主の方が似合う気がする…アクション俳優っていうイメージはないですが、格好良い。 フォレスト・ウィッテカーはさすがの貫禄、リーヴ・シュレイバーは相変わらず胡散臭いなぁ。 アリシー・ブラガは地味に良かったかも。 <総評> やっぱりどこかで見たような…というより、よくわかりやすい前例があるような作品でした。 えげつないスプラッターシーンはありますが、それほどグロくはありません。 ラストのスッキリしない感じで評価が分かれるところですが、SFアクションとしては佳作と言えます。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2011-01-03 23:59
| SF/ファンタジー/パニック
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