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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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13F_d0030824_183334.jpg『THE THIRTEENTH FLOOR』 アメリカ/1999
監督:ジョセフ・ラスナック
出演:クレイグ・ビアーコ グレッチェン・モル ヴィンセント・ドノフリオ
アーミン・ミューラー=スタール デニス・ヘイスバート
スティーヴ・シャブ ジェレミー・ロバーツ リフ・ハットン
レオン・リッピー


「2012」のローランド・エメリッヒが製作を手がけたSFサスペンス。
監督は「アート オブ ウォー2」のジョセフ・ラスナック。
出演は「シンデレラマン」のクレイグ・ビアーコ、「3時10分、決断のとき」のグレッチェン・モル、「イノセント・ボーイズ」のヴィンセント・ドノフリオ、「天使と悪魔」のアーミン・ミューラー=スタール、「アメリカを売った男」のデニス・ヘイスバートなど。

<あらすじ>
13F_d0030824_184134.jpgコンピューターソフトの開発会社の社長フラー(アーミン・ミューラー=スタール)は、部下のダグラス(クレイグ・ビアーコ)と共にヴァーチャル世界に意識を飛ばして、別の人生を体感できる研究をしていた。
ある夜、ヴァーチャル世界から戻ったフラーは、ホールに連絡を入れた直後、何者かに殺害される。
一方ダグラスは朝、洗面所で血の付いた服を見つけ、自分が何かを起こしたことを知るが、記憶が定かではなかった。
警察からフラーが殺害されたと連絡を受け、会社でマクベイン刑事(デニス・ヘイスバート)にフラーについて知りうる限りのことを話す。そんな彼らの前に現れたのは、フラーの娘でパリから戻ったばかりだというジェー13F_d0030824_184895.jpgン(グレッチェン・モル)だった。
フラーから娘のことなど聞いたことがないダグラスに、ジェーンはフラーが会社を解散させようとしていたことを告げる。
ダグラスは、フラーが入り込んだヴァーチャル世界に何かしらの痕跡があると推測し、ヴァーチャル世界の1937年に向かう。


<作品解説>
ローランド・エメリッヒが製作を手がけたというだけで、知名度的でB級な作品に、さらにB級的な磨きがかかっています。1999年といえば、CG映画の過渡期にあたり、かの有名な「マトリックス」も同年でした。
いわゆるバーチャル世界という言葉が、市民権を得てきた時期でもあり、本作もそんな時代の1作品です。
さて、バーチャル世界で何かを見つけた上司が殺され、自らに疑いがかかってしまった主人公ダグラス。
序盤に血の付いた服を見つけ、さらに記憶が曖昧なことから、自分自身を疑い始めてしまいます。
そんな時に現れたのは上司の娘と称する謎の美女…物語の展開は普通のサスペンスになっています。
未完成で危険なバーチャル世界に入り込む主人公の緊張感、限られた登場人物、上司が残したとされる何か…要素としては十分。
そして完成度はというと、これが意外な拾いものです。
無理にCGを使うことなく、要素で締める形にされており、またバーチャル世界の1937年の世界もなかなかの凝りよう。
中盤以降で筋は読めてしまうんですが、サスペンス要素は十二分。
若干、破綻が見えるのもご愛敬レベルの佳作です。

<見どころ>
映像がなかなかスタイリッシュ。
ストーリーとほとんど関係ないですが、ダンスシーンが妙に艶っぽくていいんです。

<出演者>
まあ、ほとんどわからない人ばかりなのですが、主演のクレイグ・ビアーコが、ジョージ・クルーニーとクライヴ・オーウェンを足して割ったような感じです。この人、なかなか男前なのね。
ヒロインのグレッチェン・モルがいいですねぇ。
なんだか妙に官能的な雰囲気を漂わせていました。

<総評>
タイトルにあまり意味がなかったような。
妙に引き込まれる映像で、ローランド・エメリッヒが製作したの?ほんとに?みたいな感じがします。
テンポも悪くなく、至って普通の作品といえばそれまでですが、噛めば噛むほど味が出るような作品。
割とオススメ。

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by syosei7602 | 2010-09-10 23:59 | ミステリ/サスペンス
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