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『DEJA VU』 アメリカ/2006
監督:トニー・スコット 出演:デンゼル・ワシントン ポーラ・パットン ヴァル・キルマー ジム・カヴィーゼル アダム・ゴールドバーグ エルデン・ヘンソン エリカ・アレクサンダー ブルース・グリーンウッド エル・ファニング マット・クレイヴン ションドレラ・エイヴリー 公開時コピー [デジャヴを、操れ──] 「サブウェイ123 激突」のトニー・スコット監督が、デンゼル・ワシントンとタッグを組んだSFサスペンス。 製作はヒットメーカーとして名高いジェリー・ブラッカイマー。 出演は「ザ・ウォーカー」のデンゼル・ワシントン、「ミラーズ」のポーラ・パットン、「バッド・ルーテナント」のヴァル・キルマー、「パッション」のジム・ガヴィーゼル、「パリ、恋人たちの2日間」のアダム・ゴールドバーグなど。 <あらすじ> 2006年2月28日、ニューオリンズ。全米最大のカーニバル“マルディグラ”を祝うため、海軍基地から500名を越える水兵とその家族がフェリー、スタンプ号に乗り込む。 しかし、出港直後にフェリーは爆発して轟沈、543名もの死傷者が出てしまう。 FBI捜査官プライズワーラ(ヴァル・キルマー)に呼び出されたATF(アルコール・タバコ・火器局)の腕利き捜査官ダグは、現場に派遣され捜査を始める。その結果、爆発は意図的なものであり、テロの可能性が強くなるのだった。 一方、事故の直前に海でクレア(ポーラ・パットン)という女性の遺体があがっていた。遺体は事故で亡くなったかのような痕が残っていたが、その女性をみたダグはなぜか、彼女を知っているという感覚に襲われる。 彼女の部屋にやってきたダグは、そこで冷蔵庫のマグネット文字で書かれた「君は彼女を救える」という文字を目にし、彼女がなんらかの事情でテロに関係していたことを確信する。 プライズワーラの元にやってきたダグが彼女の事を話すと、政府が極秘開発していたある機器を見せられる。 それは「タイムウィンドウ」というもので、特定の場所の過去の4日と6時間前を遡って見られるという驚くべき物だった。 ダグは、クレアがどのようにして事件に関わっていたか、タイムウィンドウで足跡を追い始めるが…。 <作品解説> 公開当時に見ようと思っていたら、どこかの掲示板でネタバレをしていたので見る気を無くしたという…どうでもいい理由で見逃していた作品です。 しかし、実際見てみるとネタバレ部分は上記のあらすじ部分くらいまでで、かなりおもしろい作品でした。 まず、映像が見事、サスペンスとしての面白さ、タイムトラベルものの意外性、そしてラストの締め方などが秀逸。 こういったタイムトラベルには矛盾が付きものですが、本作も例に漏れず矛盾が生じます。しかし、伏線の張り方と回収の仕方がうまいのでそれほど破綻がなく、許容範囲内にうまく収まっています。 さて、タイムウィンドウなる超絶なテクノロジーで、テロに巻き込まれたとされる女性クレアを監視することになったダグ。 タイムウィンドウは過去を再現する機械であり、膨大なパワーを必要とするために、4日と6時間前のみしか再現できません。 つまり、監視していても見逃せばそこで終わりという制限があるわけです。 また、タイムウィンドウの車載用も存在し、4日前の行動を見ながら移動することができたりして、ある意味リアルタイムな追跡は意外性に満ちて実に面白いシーンです。 ラストのまとめ方は近年のタイムトラベルものとしては、優秀な部類にはいりますね。 トニー・スコット監督らしいド派手なアクションもあり、サスペンスとしてのおもしろさも相まって楽しめます。 <見どころ> タイムウィンドウのビジュアルは必見。 そして先述しましたが、これを使っての追跡シーンは過去を追っているという不可思議さも加わって、見どころたっぷりです。 クライマックスの緊張感もいいですね。 <出演者> 監督と相性がいいのか、デンゼル・ワシントンもそつなく役をこなしています。 「マイ・ボディーガード」は原作を知っているだけにどうかと思いましたが、やっぱりこの人はうまい。 ハル・ベリーぽいポーラ・パットンも好演。出演作が少ないんですが、魅力的な女優です。 ヴァル・キルマーは本作では意外性もなく、普通に助演でした(笑)。 この後に「マインド・ハンター」あたりを見ると笑えるかもしれません。 <総評> なんだかもっと早く見ていれば良かった、と思った作品です。 タイトルの「デジャヴ」は本作をうまく表していますね。 このタイトルじゃないと、実は成立しないストーリーだったりします。 オススメです。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2010-07-26 23:59
| ミステリ/サスペンス
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