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『TIME AND TIDE』
監督:ツイ・ハーク 出演:ニコラス・ツェー ウー・バイ キャンディ・ロー キャシー・チュイ ホヴェンティノ・コート・リモティギュー アンソニー・ウォン 公開時コピー 殺し屋に憧れた男。殺し屋をやめた男。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズで香港のスピルバーグと呼ばれたワイヤーアクションの元祖、ツイ・ハーク監督によるハードアクション。 出演は「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のニコラス・ツェー、日本では初見のウー・バイ、「インファナル・アフェア」シリーズのアンソニー・ウォン、「the EYE 【アイ】」のキャンディ・ローなど。 <あらすじ> 21歳のバーテンダー・タイラーはある夜、店で喧嘩していたレズのウォンと飲み比べをし、2人で派手に酔っぱらったあと一緒に寝てしまう。 9ヶ月後、妊娠しているウォンを見つけたタイラーは彼女と子供のために、手っ取り早く稼ぐため金貸しのアンクルが非合法経営をするボディーガードになる。 ある日、タイラーは偶然出会ったジャックと友達になる。ジャックの妻ジョーは香港の大物ホンの娘であり、タイラー達はホンを護衛することになるのだが・・・。 *** むむむ・・・と唸るしかないこの映画(悪い意味で)。 香港からハリウッドに流れた監督にツイ・ハークもいるわけですが、ジャン・クロード・ヴァンダムを主演とした映画を撮っていたものの、ほとんどが大したヒットも出ずといった状況。 同時期にハリウッドに行ったかつての盟友ジョン・ウーが売れてしまった影響もなきにしもあらず。 いずれにせよ、斬新な「売れるB級アクション」を撮っていたツイ・ハークの前にはジョニー・トゥなどの新鋭監督が出てきてしまったわけでして・・・。 そんな話はさておいて、久々にみるツイ・ハークお得意のワイヤーアクションは相変わらず見事。 凄腕の殺し屋を演じるウー・バイの動きも素晴らしく、ニコラス・ツェーが主演の意味あるのかと思ってしまいました。 しかし、肝心のシナリオが滅茶苦茶。 唐突に話が急展開し、見ている方が理解する間も無くアクションが始まり、終わってみれば「?」マークだらけというか、なんというか。 まあ、理解できないシナリオではないんです、あとから考えれば。 見せ方が悪いのと、妙にスタイリッシュであろうとした為に本来の持ち味が打ち壊され、B級はおろかC級にまで下がってしまったのは否定できず。 されど、この映画。シナリオは破綻しているものの、その設定はなかなか面白いのです。 レズの女性を妊娠させてしまい責任をとろうとするニコラス・ツェー演じるタイラー。 金貸しのクセして取り立てず、闇の護衛会社に借金人を雇うボスとか、父親は金持ちなのにそれに頼ろうとしない女性とか。 よくよく見ればこれは「自立」を描いたストーリーと言えなくもない。 ニコラス・ツェーとツイ・ハーク監督のファンなら見てもいいかも、という程度です。 が、中盤のシナリオがおかしいクセしてラストが綺麗にまとまっているところが妙に悔しい(笑)。 興味ある方だけにお薦め・・・。 それにしても邦題はまったく意味わからんな。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2005-07-01 23:59
| アクション/アドベンチャー
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