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『THE CHASER』 韓国/2008
監督:ナ・ホンジン 出演:キム・ユンソク ハ・ジョンウ ソ・ヨンヒ チョン・インギ パク・ヒョジュ キム・ユジョン ク・ヌボン 受賞:大鐘賞映画祭/最優秀作品賞・監督賞他多数(2008) 公開時コピー 本年度最大の衝撃! 漆黒の闇を疾走する 戦慄のクライム・サスペンスの傑作、誕生。 2004年に韓国で起きた連続殺人事件をベースにした、クライムサスペンス。 様々な映画祭で絶賛され、韓国アカデミー賞で主要な賞を総ナメにした。 監督は本作が長編デビューとなるナ・ホンジン。 出演は「美しき野獣」のキム・ユンソク、「ノーボーイズ,ノークライ」のハ・ジョンウ、「連理の枝」のソ・ヨンヒ、「クロッシング」のチョ・インギなど。 <あらすじ> デリヘル経営者の元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)。多少荒っぽいことも厭わず、店で働く女性からは決して好かれていない。 ある夜、ジュンホは自分の車が乗り捨てられているのを見つける。それはかなり前に、店から逃げ出したと思っていた女性が使っていたものだった。悪態をつきながら店に戻るものの、既に2人もどこかに消えてしまい、店の経営は芳しくない。さらに、客とのトラブルから、また1人辞めて入ってしまう。 子分(ク・ヌボン)からは、客に送る女性が誰もいないと連絡を受ける始末。 ジュンホは、風邪で寝込んでいるというミジン(ソ・ヨンヒ)を無理矢理、客の元に向かわせるが、その客は失踪した女性の最後の客だったことを突き止める。 ミジンに客の住所をメールするように言い、待機するジュンホ。しかし、いくら待ってもミジンからの連絡は来なかった。たまりかねたジュンホは、車で探し回った挙げ句、若い男が運転する車とぶつかってしまう。 しかし、男の服に血が付いていることを不審に思ったジュンホは、その男がミジンをどこかに連れて行った張本人だと気がつく。 激しい追跡と格闘の上、男を捕まえたジュンホだったが事故現場を放置した挙げ句、喧嘩をしたことで警察に連行されてしまう。 男の名前はヨンミン(ハ・ジョンウ)と言い、連れて行かれた警察署で思わぬ告白をするが…。 <作品解説> この手のアクが強いサイコサスペンス作品、韓国の十八番というか、とにかく国柄が出ていると思ってしまいます。「殺人の追憶」や「オールド・ボーイ」などなど…そして本作も例に漏れず、傑作ともいえる出来映え。 本作のベースになった事件は、2004年の連続殺人事件です。 犯人はユ・ヨンチョルという男で、21人の殺害を自供、後に31人と供述を変えたという、まさしく殺人鬼で当然のことながら死刑を宣告されました。 この事件を解決に導いたのは警察ではなく、本作のように風俗店の店長と店員だったとか。 いずれにしても、リアリティという面ではベースがある分、しっかりとしています。 さて、本作は強引な経営をする元刑事の肩書きを持つデリヘル店長ジュンホが主人公です。 雇っている女性の携帯電話には「ゴミ」と登録され、多少強引なこともしてしまうという、元刑事ならではの修羅場をくぐり抜けてきた男。 対するは、一見優男ながら殺人の狂気に駆られたヨンミン。 中盤までジュンホはかなり鬱陶しい男です。とにかく怒鳴ったり殴ったりと騒がしく、警察を騙ったりします。 頭の中にあるのは、女性達に払った手付け金。 女性達の失踪はどこかの男に売られてしまったと思い、ひたすら行方を探ります。 意外な展開はここからで、犯人であるヨンミンはアッサリと捕まって警察に拘留。されど、殺人をしたと言うだけで、被害者の居場所を全く言わない。 恐ろしいことに、ヨンミンには殺人でしかアイデンティティーを確立できないわけです。 ジュンホが追うのは、ヨンミンの行動であり、住処であり、過去であり、そして連れ去られた女性ミジン。 そして警察自体がとことん無能なのですが、実はこの展開も基になった事件で生じた出来事だそうです。 タイトルの「チェイサー」は、事件だけではなく、事件に関わる様々なものを追い、ラストのなんともいえない集約点を演出します。 <見どころ> とにかく色んなものを追うジュンホですが、印象に残ったのがひとつ。 ラブホテルの前で子供を車に残し、デリヘル嬢と会話するシーンは、ジュンホの決意を物語る上で重要なポイントです。 <出演者> 主演のキム・ユンソクは、「殺人の追憶」のソン・ガンホに負けないほどの気迫で演じています。 各賞で主演男優賞に輝いたそうですが、納得の演技。 殺人鬼ヨンミン役のハ・ジョンウも然り。韓流などという男前とは少し違い、狂気に満ちたヨンミンを熱演していました。 監禁されたミジンを演じたのはソ・ヨンヒ。なかなかの美人ながら、血まみれの演技が凄まじかった。 子役のキム・ユジョンも良かったですね。 <総評> 韓国映画のダーティさとバイオレンス描写は、何度見ても圧倒されます。 監督のナ・ホンジンは本作がデビュー作ですが、スピード感溢れる演出は見事でした。 レオナルド・ディカプリオによってリメイク権が獲得されましたが、本作のような泥臭さは消えてしまう気がします。 全体的に見れば、大きなひねりはありませんが、緊張感溢れるクライマックスなど見どころは十分です。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2010-05-26 23:46
| ミステリ/サスペンス
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