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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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悪夢のエレベーター
悪夢のエレベーター_d0030824_541653.jpg『悪夢のエレベーター』 日本/2009
監督:堀部圭亮
出演:内野聖陽 佐津川愛美 モト冬樹 斎藤工 大堀こういち
芦名星 本上まなみ




公開時コピー
この
ウソ、
ホントに
キリが
ない。


木下半太の同名小説を、俳優として活躍する堀部圭亮が初長編作品として監督。
出演は「252 生存者あり」の内野聖陽、「鈍獣」の佐津川愛美、「いけちゃんとぼく」のモト冬樹、「カフェ・ソウル」の斎藤工、「ケータイ刑事(デカ)」シリーズの大堀こういち、「猿ロック THE MOVIE」の芦名星、「デメキング DEMEKING」の本上まなみなど。

<あらすじ>
悪夢のエレベーター_d0030824_5411460.jpg小川(斎藤工)が目を覚ますと、停止したエレベーターの中だった。同じく閉じ込められていたチンピラ風の安井(内野聖陽)、ジャージ姿の牧原(モト冬木)、ゴスロリの格好をしたカオル(佐津川愛美)がいた。
安井と牧原の話によると、エレベーターが落下した衝撃で頭を打ち、気を失っていたという。
非常電話も通じず、携帯電話は電池切れ、他の3人はそれぞれの事情で携帯電話を持ち合わせていない。
小川は産気づいた妻を迎えに、自宅に戻る途中だった為、焦りはじめるがエレベーターは全く動く気配を見せ悪夢のエレベーター_d0030824_5412116.jpgなかった。
おまけに深夜のマンションのため、完全に外部との連絡が絶たれた状況にある4人。
不信感を抱き合った彼らは、それぞれがマンションに来た目的と自身がやましい人間ではないことの証明に、自らが抱えている秘密を暴露する羽目になるが…。


<作品解説>
本屋で何度か見かけた小説で気になっていた作品です。
監督はお笑いや俳優として活動している堀部圭亮の初長編作品ということで、若干期待しつつも、松本人志の例もあるので、なるべく期待値を抑える方向で見てみました。
まず、総評としてストーリーは面白い、されど監督としてはぎりぎり及第点といったところでしょうか。
もし監督が内田けんじや佐藤祐市だったら…と思わず比較してしまうのですが、どんでん返しありきの作品としては間が悪かったですね。
さて、エレベーターに閉じ込められた4人の人物はそれぞれの事情を抱えています。
深夜のマンションで4人もの人間が偶然乗り合わせるというだけで怪しさ漂う展開なのですが、基本的には密室劇ということで、個性の強い登場人物が出てきます。
なぜかマンションから自宅に帰ろうとする小川、車に携帯電話を忘れたというチンピラっぽい安井、全身緑色のジャージを着た牧原、ゴスロリファッションで口数の少ないカオル。
シチュエーションとキャラクターはOKなのですが、それぞれの回想シーンが今ひとつ、どんでん返しの際にリンクしきれないところが勿体ない。
また、あちこち粗い部分が目立ちましたが、ネタバレになるので記述は控えます。
ただし、ストーリーとしては楽しめます。原作の力といった感じですけどね。

<見どころ>
言うなれば最後、ということになるんでしょうか。

<出演者>
出演陣はなかなかのメンバーです。
内野聖陽はうまいし、モト冬樹も良い感じです。
斎藤工と佐津川愛美についても不足はないでしょう。
なんといっても、大堀こういちの怪しさが目を引きます。

<総評>
まず序盤のシーンがあれほどの長さが必要だったのか疑問です。
この手の映画はある意味、観客に「考えさせない」というテンポが必要だと思うのです。
しかし、本作はどんでん返しの時に「やられた!」と思うよりも「あ、そういうことか」という冷めた目で見ている自分を認識してしまったりして。
恐らく小説ならばOKである部分を、なんとかまとめようとしてしまったと思うのですが、映像化なりのシナリオとして、テンポの良さをもっと詰めて欲しかったですね。

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by syosei7602 | 2010-05-07 23:56 | ミステリ/サスペンス
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