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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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シャーロック・ホームズ
シャーロック・ホームズ_d0030824_2344421.jpg『SHERLOCK HOLMES』 アメリカ/2009
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr ジュード・ロウ
レイチェル・マクアダムス マーク・ストロング  ケリー・ライリー
エディ・マーサン ジェームズ・フォックス ハンス・マシソン
受賞:ゴールデン・グローブ/男優賞 (2009)


公開時コピー
世界は、初めてのシャーロック・ホームズに出会う-
史上最高の名探偵、最大の謎に、最強のコンビで挑む!


コナン・ドイルが生み出した推理小説史上、最高の名探偵シャーロック・ホームズを、「スナッチ」「ロックンローラー」のガイ・リッチー監督が映画化。
原作設定に沿いながらも、アクションサスペンスという今までのイメージを覆している。
出演は「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウ、「消されたヘッドライン」のレイチェル・マクアダムス、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」のマーク・ストロング、「ヘンダーソン夫人の贈り物」のケリー・ライリー、「ハンコック」のエディ・マーサンなど。

<あらすじ>
シャーロック・ホームズ_d0030824_2345313.jpg19世紀末、ロンドン。
ある事件を追っていた私立探偵のホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は、ある屋敷に潜入し、見張りを打ち倒して地下へと向かう。そこでは女性に呪文をかけて自殺させようとしている不気味な男がいた。
ホームズの後を追ってきた友人で助手のワトソン(ジュード・ロウ)と共に、女性を助けるべく乗り込んだホームズは、遂に男を追い詰める。
男の正体はブラックウッド卿(マーク・ストロング)。黒魔術によって、5人の女性を殺害した殺人鬼だった。
遅れてやってきたスコットランドヤードのレストレード警部(エディ・マーサン)に逮捕されたブラックウッドの処刑は確実だった。
事件解決から3週間、ホームズは引きこもりを続けていた。ワトソンが結婚のため、べーかー街から出て行くためにふてくされていたのだ。
ワトソンに婚約者メアリー(ケリー・ライリー)を紹介されるものの、持ち前の洞察力で余計なことを言って怒らせてしまう。
シャーロック・ホームズ_d0030824_235288.jpgブラックウッド卿の死刑執行の日、ホームズは彼と最後の会話をする。ブラックウッドは死んでも必ず復活すると宣言し、処刑される。その死は、ワトソンによって確認される。全てが終わったかに思えたが、ホームズの前に過去2度、彼を出し抜いた犯罪者アイリーン(レイチェル・マクアダムス)が現れ、ある男を捜して欲しいと依頼してくるのだった。

<作品解説>
実在した名探偵、と誤解されるほどに有名なシャーロック・ホームズ。
映像化は無声映画時代から何作も製作されていますが、個人的にホームズといえばジェレミー・ブレットが演じたテレビシリーズが一番記憶に残っています(彼のホームズ役はほぼ原作に忠実であり、史上最高のホームズ役と言われている)。
ホームズといえば、多彩な知識と観察眼、現場検証によって謎を解いていくという、行動派の探偵であり、また、彼を支えるのが医師かつ助手、そしてホームズの事件簿を記述するワトソン。
本作ではワトソンが非常に活躍する場面が多く、アクションも多彩である意味異色作といえるでしょう。
さて、本作のホームズは実にワイルドでユーモア溢れるキャラクター設定が為されています。
ただ、これは性格上の設定であり、暮らしているベイカー街で銃をぶっ放したり、ヴァイオリンを弾いたり、だらしない生活をしているのは原作通り。
奇人でありながら天才という設定をうまく生かしていると言えます。
また、ワトソンは常識人で、ホームズの生活に対して苦言を呈しているのも原作通り(ホームズがコカインを嗜んでいるところが出てこないのは残念)。
それらを含みつつ、オリジナルの敵であるブラックウッド卿と、ホームズを唯一出し抜いたアイリーン・アドラーが登場するのが面白い。
アクションシーンが多く、かなり楽しめるものの、サスペンスやミステリの要素はオマケ的なもので、ほとんどがホームズの観察力による推理が多くて残念。
ただ、色々と小ネタが多いのはホームズファンなら見逃せないところです。

<見どころ>
なんといってもホームズ自身のキャラクター。
そしてワトソンやアイリーンとのやりとりなど。
19世紀のロンドンの様子も壮大に映像化されています。

<出演者>
あまりにもジェレミー・ブレットの印象が強かったので、ロバート・ダウニー・Jrがホームズと聞いた時には驚きました。しかし、彼の演技力が高いのと、本作の設定にはぴったりです。
ジュード・ロウも相棒として良いコンビ感を出していました。
なんだかんだと2人とも演技力は折り紙付きですから。
アイリーン・アドラーを演じたレイチェル・マクアダムスは、とりわけ美人ではないものの、愛嬌があって雰囲気が抜群にいい。
敵役となったマーク・ストロングは、いかにもオカルトっぽくて胡散臭さ十分でした。

<総評>
続編への含みを持たせたラスト。
いや、序盤から続編的な言葉はでていましたが、意外なおもしろさに期待値があがってしまいました。
そういえば過去に「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」という異色作がありましたが、なんとなく続けて見ても面白いかも。
シャーロキアンには、シャーロック・ホームズという設定を借りた作品として、原作を知らない人には普通のアクション作品として楽しめます。

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by syosei7602 | 2010-03-27 23:59 | アクション/アドベンチャー
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