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『ゼロの焦点』 日本/2009
監督:犬童一心 出演:広末涼子 中谷美紀 木村多江 杉本哲太 崎本大海 野間口徹 黒田福美 市毛良枝 本田博太郎 西島秀俊 鹿賀丈史 公開時コピー 愛する人のすべてを知っていますか? 松本清張の傑作ミステリー、2度目の映画化。 テレビドラマでも4度、映像化されている。 監督は「グーグーだって猫である」の犬童一心。 出演は「ヴィヨンの妻」の広末涼子、「自虐の詩」の中谷美紀、「沈まぬ太陽」の木村多江、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の杉本哲太、「男たちの大和/YAMATO」の崎本大海、「それでもボクはやってない」の野間口徹、「春よこい」の西島秀俊、「笑う警官」の鹿賀丈史など。 <あらすじ> 昭和33年、冬。 板根禎子(広末涼子)は、広告代理店で働く年上の青年、鵜原憲一(西島秀俊)と見合いをして結婚をする。 結婚式から7日後、憲一は金沢で受け持っていた仕事引き継ぎのために、一度戻ることになる。 一週間で戻ると言い残した憲一を見送る禎子は、帰りを心待ちにしていた。 ところが、予定日を過ぎても一向に帰宅する気配が無く、心細くなった禎子は憲一の兄である宗太郎(杉本哲太)に相談する。 宗太郎から、憲一の過去などを聞いた禎子は、自分が憲一の事を何一つ知らないことに愕然としていた。 彼女は憲一を捜すべく、雪が降りしきる金沢へと向かうことに。 出迎えたのは職場の上司と憲一の後を引き継ぐ筈だった本多(野間口徹)だった。 本多から、憲一が懇意にしていた得意先、室田耐火煉瓦会社の社長の儀作(鹿賀丈史)を紹介され、さらに儀作の妻である佐知子(中谷美紀)、従業員である田沼久子(木村多江)と出会うことになるが…。 <作品解説> 松本清張といえば、日本のミステリ小説界を代表する作家です。 その中でも「点と線」と並んで「ゼロの焦点」の知名度は抜群。その映像化となる本作ですが、意外にも映画化はまだ2度目なんですね。 時代は昭和30年代、戦後の復興から13年、経済が安定しはじめて更なる成長が見込まれた時期でした。 この時代背景が本作における重要な点です。 まず、理解しておかなければいけないのが、男尊女卑がまだ強く、見合い結婚は当たり前。 女性が相手の男性のことを良く知らないなんてことは、結構あったそうです。 さて、そんな時代におけるミステリアスな物語。 どこか謎めいた夫の憲一が真冬の金沢で失踪したところから物語は始まります。 憲一の奥底にある何かに惹かれて結婚を決めた禎子にとって、その失踪は理解できず、とにかく探そうと東京から金沢に出向きます。 そこで彼女は憲一の過去を聞き、とまどいながらも前に進んでいきます。 ミステリでありながら、女性の政治進出といったサブストーリーに絡めなることで、女性の力強さを描いたところにあるでしょう。 ここまでは原作の意図するところなので、しっかりとした骨組みが存在するんですが、映画における女性達の描き方は若干弱いですね。 主人公である禎子が世間知らずのお嬢様、といった感じが今ひとつ見えてこない。 もう少し丁寧に説明して欲しかったところ。 また、最後に重要な役割を果たす儀作も説明不足でした。 映像については見事。雪の金沢、30年代の風景なども良かった。 惜しむらくは謎解きの時間がかかりすぎです。 小説ならいいですが、映像だと興ざめしてしまいました。 <見どころ> 映像的なものですね。 風景とか車など…あとは特筆すべきところが見あたらないです。 <出演者> 「ヴィヨンの妻」でも大胆な濡れ場を見せている広末涼子、今回もそんなシーンがちらり。 それはいいでしょう。演技力もあると思います。 ただし、主演となると別の話で、あの舌足らずなアニメっぽい声でナレーションされると、一気に映像が軽くなります…残念。 中谷美紀はもう少し太った方がいいような…痩せすぎている印象を受けました。 木村多江は良い感じですね。 出番の少ない西島秀俊、もっと映画に出て欲しい俳優のひとりです。 鹿賀丈史はいつも通りな感じ。 <総評> いまいちパンチ力にかける作品でした。 時代背景という問題ではなく、何かが足りない。 多分、謎解き部分がだるすぎたせいだろうなぁ。 最初の映画版を見てみたくなりました。 <関連作品> ゼロの焦点 (1961) ゼロの焦点 (2009) よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2009-11-16 23:39
| ミステリ/サスペンス
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