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『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』 日本/2009
監督:根岸吉太郎 出演:松たか子 浅野忠信 室井滋 伊武雅刀 広末涼子 妻夫木聡 堤真一 光石研 山本未來 鈴木卓爾 小林麻子 信太昌之 新井浩文 受賞:第33回モントリオール世界映画祭/最優秀賞(2009) 公開時コピー 愛など信じたら、すべてが消えてしまうと、男は恐れている。 すべてを失ったあとに、残るのが愛だと、女は知っている。 太宰治原作の同名小説の映画化。 監督は「サイドカーに犬」の根岸吉太郎。 出演は「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」の松たか子、「劔岳 点の記」の浅野忠信、「人間失格」の室井滋、「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」の伊武雅刀、「おくりびと」の広末涼子、「ノーボーイズ,ノークライ」の妻夫木聡、「クライマーズ・ハイ」の堤真一など。 <あらすじ> 昭和21年、優れた才能を持つ小説家・大谷(浅野忠信)は夜中に家へと駆け込んでくる。騒々しさに目を覚ましたのは大谷の誠実で美しい妻・佐知(松たか子)だった。 何事かと尋ねる佐知だったが、その直後にやってきたのは小料理屋・椿屋を営む吉蔵(伊武雅刀)と巳代(室井滋)の夫婦だった。 2人は、大谷が店からお金を盗んだと言い、それを真っ向から否定する大谷は再び飛び出していく。 佐知は吉蔵達から事情を聞くと、大谷は2年前に店にやってきて最初に100円を置いて行って以来、1銭も払わないばかりか、店の5千円を奪っていったのだという。 そのあまりの無茶に佐知は笑いだし、吉蔵たちもつられて笑ってしまう。 大谷は佐知の元に滅多に帰ってこず、あちこちで様々な女性と深い関係になり、放蕩三昧を繰り返していたのだ。 次の日、佐知は何の確証も無いままに2歳なる息子を連れて、椿屋を訪れ、今日か明日中にお金を返すと約束し、その間に店を手伝うと申し出る。 初日から、その美貌目当てに店を大繁盛。やがて大谷がクリスマスの格好で女性と共に現れるのだった。 <作品解説> まず、感想は「見事!」の一言。 出演者、シナリオ、テンポ、映像共に非常に高いレベルの作品で、かなり楽しめました。 太宰治原作というと、「人間失格」のような暗いイメージがありますが、本作はユーモアに富み、男女の愛情が柔らかく、そして力強く描かれています。 さて、売れっ子小説家ながら放蕩三昧の大谷、そんな彼を慕う妻・佐知。 完全にヒモ状態の大谷は、あちこちで女性と関係を持っては酒を飲み歩くというダメ夫。 「死にたい」とばかり口にしては、そのクセ酒を飲んでは借金ばかり作っていきます。 それとは正反対に、明るく働く佐知は生を謳歌しています。貧乏にめげるとか、夫の女性関係に悩むことよりも日々の生活に生き甲斐を感じている…しかし、その美しさは店にやってくる男たちの目に止まり始めます。 自分の容姿が使えると思った佐知は、お客からチップを貰ったり、一緒にお酒を楽しんだりと実は相当にしたたかな女性です。 大谷はというと、店で働き始めてから妻が生き生きとしてあか抜け、そして色っぽさが増していく様をみて嫉妬していきます。その嫉妬は妄想に他ならないんですが、男の性というか、とにかく自分の行為は差し置いてブチブチと文句を言うから始末に負えない。 男女の根本的な差というか、おもしろさが巧みに描かれています。 夫婦の物語というよりは、艶やかな恋愛模様ですね。 舞台となる昭和21年の風景はとてもうまく作り込まれていて、とてもレベルが高い。 映像のセンスがいいですね~泥臭いイメージになりそうなのに、全体的に透明感があります。 <見どころ> 松たか子演じる佐知が、物語が進むに連れて色っぽくなっていきます。 映像全体も見どころですが、登場人物たちの表情がとても豊かで楽しめますね。 <出演者> この時代設定にぴったりな松たか子。 この人はきれいでありつつも、どこか愛嬌があり、本作での表情は素晴らしい。 浅野忠信は、なんか本当にいそうなイメージです。色気ありますね、この人は。 室井滋、伊武雅刀の2人の泥臭い感じが映像に良い味を与えています。 妻夫木聡、堤真一もハマリ役。 <総評> 今年の作品の中でも傑作といっても過言じゃないでしょう。 これはまず、松たか子の演技によるところが大きい。 そしてストーリーとテンポの良さは、特筆すべきものがあります。 見て損はしない、おすすめ作品です。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2009-10-11 01:39
| 恋愛/青春/スポーツ
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