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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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アマルフィ 女神の報酬
アマルフィ 女神の報酬_d0030824_225143.jpg『AMARFI』 日本/2009
監督:西谷弘
出演:織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市
大塚寧々 伊藤淳史 小野寺昭 平田満 佐野史郎
大森絢音 サラ・ブライトマン ロッコ・バナレオ 福山雅治
声:中井貴一


公開時コピー
事件の真相を求め、外交官・黒田がイタリアを駆ける。

フジテレビ開局50周年記念作品として、「ホワイトアウト」の原作者・真保裕一が企画段階から加わって制作されたサスペンス。
監督は「容疑者Xの献身」の西谷弘。
出演は「椿三十郎」(2007)の織田裕二、「サウスバウンド」の天海祐希、「L change the WorLd」の戸田恵梨香、「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市、「容疑者Xの献身」の福山雅治など。
主題歌はサラ・ブライトマン。

<あらすじ>
アマルフィ 女神の報酬_d0030824_225988.jpgクリスマス目前のイタリア・ローマ。
日本大使館では、G8に参加する川越外務大臣(平田満)のイタリア訪問準備に追われていた。
西野参事官(佐野史郎)は、赴任するはずの書記官がまだ到着していないことに気が付き、研修生の安達(戸田恵梨香)を迎えに出す。
その書記官である黒田(織田裕二)、実は彼はイタリアで予告されたテロから邦人を守るために派遣されたのだった。
一方、観光で娘のまどか(大森絢音)と共にやってきていた矢上紗江子(天海祐希)は、美術館でまどかの姿を見失ってしまい、大使館に連絡してくる。しかし、準備に忙しい西野はその対応を安達に任せ、赴任してきたばかりの黒田を通訳として向かわせる。
美術館の防犯カメラの映像にはトイレに入ったきり出てこないまどかを映し出していた。
アマルフィ 女神の報酬_d0030824_23854.jpgそこへ犯人からの連絡が入る。
それはまどかの誘拐の身代金の要求だった。イタリア語を話せない紗江子に代わって出た黒田は、思わず父親だと言ってしまう。
イタリアでは身代金の支払い自体が違法であるための対処だったが、警察へも連絡した黒田に対して紗江子は激高する。

<作品解説>
「ホワイトアウト」で主役を演じた織田裕二。真保作品とのタッグは2作目になります。
オールイタリアロケとフジテレビ史上最高額の制作費を投じた意欲作で、さらに織田裕二と福山雅治が初共演!(実際にはワンシーンのみ、フィルムが死んで日本で別撮りしたとか)
監督の西谷弘は「容疑者Xの献身」を撮ってヒットさせているので、なかなか面白い組み合わせですね。
本作は映画原作として企画されているため、物語の流れが非常にスムーズです。
さて、日本人少女の誘拐事件から始まり、テロ対策の外交官・黒田が予定外で巻き込まれることに始まります。本来はテロ対策をしなければならない為、大使館の賓客対応にケチを付けたりと嫌がられる立場になってますが、これは冒頭のみで後はひたすら誘拐犯を追うことに。
クセのある黒田と娘の無事のみを案じる紗江子、そしてイタリア警察との駆け引き、古代都市を舞台に走り回る展開はなかなかのもの。
また、タイトルにあるアマルフィは、イタリアの世界遺産のひとつで、本編でも非常に美しい街並みを見せてくれます。
全体的にテンポが良く見ていて飽きないんですが、サスペンス映画としての出来を考えた場合、犯人はかなりあっさりとわかってしまいます。
冒頭のあるシーンが不要だようなぁと…あれさえ無ければ、もう少し謎を引っ張れた感じがしたのと、突然映像がブツ切りになるところがあり、これが気になりました。
サラ・ブライトマンが本人役で出演し、「Time to say goodbye」が効果的に使われます。
映像、音楽は秀逸。
もう少しシナリオが捻ってあれば、と思いますが個人的には好きな作品でした。

<見どころ>
やっぱり青島とガリレオ(笑)の共演はおもしろいですね。
もう少し絡んで欲しかったところです。

<出演者>
織田裕二のクセのある演技は相変わらずですが、本作ではひたすら仏頂面で淡々としています。
でも、今回は青島じゃなかったなぁ。
天海祐希はいいですね、芯の強い母親のイメージがぴったりで作中でのギャップが見事。
戸田恵梨香は普通にかわいいですが、一カ所だけ舌打ちする場面があります。
あれ、いいなぁ、めっちゃ不満そうな感じがうまい。
佐藤浩市の役どころは微妙…うまいんですがね、もう少し彼とタメはれるキャスティングが欲しかった。

<総評>
サスペンスとしては及第点。
あと一ひねりってところですが、キャスティングも豪華だし、ロケ地の選択も良かったですね。
大使館員たちが後半になるとほとんど出てこないとか、若干ツッコミどころもありますが、楽しめる作品だと思います。

あと、映画館はほぼ満席でしたが、携帯の電源を切らないマナー悪い客がちらほら。
バイブでも音が響くし、挙句返信しているし…映画見ている余裕があるならそんなもん切っておけ!と言いたい(携帯画面は明るいから後ろの客にはすごく見える)。
席が近くなら蹴りいれているところです。

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by syosei7602 | 2009-07-25 23:48 | ミステリ/サスペンス
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