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『KILLER ELITE』 オーストラリア・アメリカ/2011監督:ゲイリー・マッケンドリー 出演:ジェイソン・ステイサム クライヴ・オーウェン ロバート・デ・ニーロ ドミニク・パーセル エイデン・ヤング イヴォンヌ・ストラホフスキー ベン・メンデルソーン 公開時コピー 彼らは、実在する。 元英軍特殊部隊SAS隊員の経歴を持つラヌルフ・ファインズの同名小説の映画化。 実話とされる原作のテイストを活かし、リアリティ溢れる映像となっている。 監督は本作がデビューとなるCM出身のゲイリー・マッケンドリー。 イギリス俳優のジェイソン・スティサムとクライブ・オーウェンという主役2人、そして脇を固めるのはロバート・デ・ニーロという豪華キャスティング。 <あらすじ> 1980年、メキシコ。 相棒のハンター(ロバート・デ・ニーロ)と共に、数々の依頼を成功させてきた凄腕の殺し屋ダニー(ジェイソン・スティサム)は、いつものように標的を仕留めるものの、側にいた標的の子どもを殺すことができなかったことに限界を感じて足を洗う。 1年後、恋人共にオーストラリアで暮らしていた彼の元に、手紙が届く。 手紙にはオマーンで仕事を放棄し、逃亡したハンターが依頼主に拘束された写真が入っていた。 ハンターを助けるため、仕事を引き受けることになったダニー。 仕事の依頼は、オマーンの部族長シーク(ロドニー・アフィフ)の息子を殺した英国陸軍特殊部隊SASの隊員3人から殺害の自白を聞き出して撮影し、事故に見せかけて殺すというものだった。 ダニーは、殺し屋仲間のデイヴィス(ドミニク・パーセル)、マイヤー(エイデン・ヤング)を集め、早速行動を開始する。 一方、元SAS隊員による秘密結社フェザーメンの一員で凄腕のスパイク(クライヴ・オーウェン)は、不穏な動きを察知し、工作員を手配するが…。 ![]() <総評> SAS=Special Air Serviceといえば、世界初の特殊部隊にして、近代戦闘においても世界最強と言われています(Airとあるが、空軍ではなく陸軍。現在は多種多様な任務についている)。 日本で元SASを題材にしたといえば「MASTERキートン」でしょうか…まあ、この特殊部隊というイメージは様々な映画で扱われているわけですが、本作は現役および元SAS隊員を狙うというストーリーです。 原作を読んでいないのでわからないのですが、精鋭を狙うという殺し屋たちの過去が気になりましたね。 さて、本作はアクション映画というよりもサスペンス要素が強く、殺し屋ダニーと仲間の2人がどのようにして、最強部隊の一員を殺していくのか、というのが見どころになります。 しかし、それだけでは終わらず、介入するのは元SAS隊員達が「元SAS隊員」を守るために組織されたフェザーメンという秘密結社です。 殺し屋達を追うのは優秀なSAS隊員だったスパイクで、除隊後はフェザーメンだけが生き甲斐のような人物。 ダニー達は傭兵もしていますが、まさに職業的殺し屋で淡々と仕事をこなしていきます。 この淡々とした感じに妙にリアリティがあり、重い迫力を感じさせますね。 出演者のジェイソン・スティサム、本作ではアクションよりも演技に重点が置かれています。 というのも、共演がデ・ニーロにクライヴ・オーウェンとくれば、下手な演技はできないでしょう。 ヒロインを演じたイヴォンヌ・ストラホフスキーは、なかなか素敵な女優さんです。 映画全体としては、ちょっと説明不足な感じもありますが、隠れた名作「アサインメント」なんかを思い出しますね。「スパイ・バウンド」はちょっと残念でしたが…。 男臭い映画ですが、アクションとしてもそれなりに楽しめる作品です。 この手の物語が好きな人にはオススメ。 よろしければクリックお願いします。 『BATTLESHIP』 アメリカ/2012監督:ピーター・バーグ 出演:テイラー・キッチュ アレキサンダー・スカルスガルド リアーナ ブルックリン・デッカー 浅野忠信 リーアム・ニーソン ピーター・マクニコル ハミッシュ・リンクレイター アダム・ゴドリー 公開時コピー 戦いは、海から始まる―。 俳優として活躍し、「キングダム/見えざる敵」「ハンコック」などを手がけたピーター・バーグ監督による洋上SFアクション。 歌手のリアーナが本格的に女優として活動を開始、また、ハリウッドでの活躍が目立ってきた浅野忠信が準主役としてキャスティングされている。 <あらすじ> ハワイに住む何をやっても長続きしない青年アレックス(テイラー・キッチュ)は誕生日の夜、バーで海軍将校の兄ストーン(アレキサンダー・スカルスガルド)から祝いの言葉と説教を受ける。しかし、そんな兄をよそにアレックスはバーに入ってきたサマンサ(ブルックリン・デッカー)に一目惚れをして騒ぎを起こしてしまう。 見かねたストーンの薦めで、海軍に入ったアレックス。 ある日、ハワイ沖でアメリカや日本など各国の軍艦が集結し、大規模な合同軍事演習が行われようとしていた。アレックスは自衛艦妙高の艦長、ナガタ(浅野忠信)にライバルを抱く。 そんな中、演習海域に空から巨大な物体が落下してくる。 海域にいたストーン艦長のサンプソン号とナガタ艦長の妙高などが偵察に向かう。 しかし、その物体は海域全体に巨大なバリアを張り、閉じ込められてしまうのだった。 ![]() <総評> この映画のスタッフが集結!みたいな紹介の作品は大抵、それ以外に売りどころがなくて残念な結果になることが多い…というのがセオリーなのですが、本作はとりあえず期待せずに見たところ、とにかくおもしろかった!米軍と自衛隊の協力による宇宙船撃退という、まさかの真面目タッグ。そして突拍子もない戦艦対宇宙船というシナリオのおもしろさ、迫力ある映像がひたすら見事。 うーん、さすが「トランスフォーマー」作っただけはあるぜ!みたいな後味の良さに浸れました(笑)。 さて、序盤は主人公アレックスのバカさ加減をこれでもかという位に見せつけ、軍に入ってなぜか提督の娘と付き合いつつ、実は部下に陰口叩かれているなんてキャラ設定もおもしろい。 本作のおもしろさは主人公のみならず準主役のナガタ、脇役のレイクスの活躍だったりとCG以外の見せ場がきちんと作られているところでしょう。 クライマックス、これがまた格好良くて渋い! 遊び心に溢れてますね。 主役を演じたテイラー・キッチュ、男前でちょっとトム・クルーズを彷彿とさせます。 兄のストーンを演じたのはアレキサンダー・スカルスガルド…この人、良い味出してますね。割と遅咲きの俳優というイメージですが、TVドラマでは実績があります。 リアーナはまあ、ヒロインでもなく準主役というわけでもなく、ヒロインならやっぱりブルックリン・デッカーに軍配があがります。 そして浅野忠信、ハリウッドでは日本人役といえどまともなことをさせてくれる方が少ない中にあって、ようやくまともな役(笑)。でも、確かな演技力で地に足が着き始めましたね。 リーアム・ニーソン、「特攻野郎Aチーム」の続きが見たい! 総じて楽しめた作品です。敵対する宇宙船も物理攻撃が効かないみたいな今までのセオリーをはずしていたり、意外と律儀だったり、そして戦艦へのこだわりがいい。 ツッコミを入れる作品じゃなく、ツッコミも全て楽しめるみたいなおもしろさというか、話がややこしくない分、ポップコーンムービーとしては見事です。 オススメです。 よろしければクリックお願いします。 『SPACE BROTHERS』 日本/2012監督:森義隆 出演:小栗旬 岡田将生 麻生久美子 濱田岳 新井浩文 井上芳雄 塩見三省 益岡徹 森下愛子 吹越満 堤真一 中野澪 中島凱斗 バズ・オルドリン 公開時コピー 夢の続きを、始めよう。 小山宙哉の同名ベストセラーコミックの実写化。 監督はドキュメンタリー番組で経験を積み、「ひゃくはち」で高い評価を受けた森義隆。 JAXAの全面協力とNASAでの撮影、そしてロケット発射シーンの見事なCGなどが見どころ。 主題歌はコールドプレイ。 <あらすじ> 宇宙が好きな兄・ムッタ(中野澪)と弟・ヒビト(中島凱斗)はある夜、月に向かうUFOを目撃する。2人は一緒に宇宙に行こう、と約束する。 それから19年、31歳のムッタ(小栗旬)は、上司を頭突きしたことで勤めていた自動車会社をクビになり、再就職もままならない。 一方、ヒビト(岡田将生)は史上最年少でNASAの宇宙飛行士に選ばれ、世間の注目を浴びていた。ヒビトとの差に現実を見てしまったムッタだが、ある日彼の元に宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過の知らせが届く。 それはかつての約束を忘れたムッタに黙って、ヒビトが出したものだった。 ムッタはダメもとで2次試験へと向かうが…。 ![]() <総評> 邦画の宇宙関連の映画というと、どうしてもSF要素が多く、むしろ本作のように真っ向勝負で宇宙を扱ったドラマは無いと言っていいでしょう。 原作はいまだに続刊しているため、どこまでを描くのか興味がありましたが、もともと1巻のみしか読んで後はアニメで見ているため結末がとても気になりました。 アニメ版はほぼ原作通りに展開していきますが、本作は時間的な制約のため、かなりの箇所が端折られています(金子・シャロンなどは登場しない)。 しかし、端折りつつもテンポ良く進むため飽きさせないストーリー展開となっています。 さて、宇宙飛行士を目指すムッタとヒビトが物語の中心なのはもちろん、JAXAの訓練シーンなどが随所に組み込まれており、宇宙好きとしても楽しめます。 また、NASAでの撮影やバズ・オルドリンの登場、「アポロ13」を意識したかのようなロケット発射シーンから月面シーンなどが見事で、邦画の規模としては見事なもの。 残念なのが伊東せりかや真壁ケンジといった主要人物の描き方が足りず、それは原作で補足といったところでしょうか。 ムッタ役の小栗旬はマンガのキャラクター的な若干オーバーな演技がピッタリ、ヒビト役の岡田将生もぴったりの配役でした。これはせりか役の麻生久美子、真壁役の井上芳雄も同様ですね。 堤真一は相変わらず手堅い演技、なによりもバズ・オルドリンの登場がびっくりです。 全体的に手堅くまとめられており、非常に楽しめる作品です。 本作を見る前に「アポロ13」やドキュメンタリーの「ザ・ムーン」「宇宙(そら)へ。」あたりを見ると、もっと楽しめるかもしれません。 オススメです。 よろしければクリックお願いします。 『THIS MEANS WAR』 アメリカ/2012監督:マックG 出演:リース・ウィザースプーン クリス・パイン トム・ハーディ ティル・シュヴァイガー チェルシー・ハンドラー アンジェラ・バセット ジョン・ポール・ルタン アビゲイル・スペンサー ジェニー・スレイト 公開時コピー 史上最大の“職権乱用” 「ターミネーター4」「チャーリーズ・エンジェル」のマックG監督によるラブコメアクション。 主演はリース・ウィザースプーン、そしてクリス・パイン、トム・ハーディのアクションも見どころ十分。 脚本家の1人が「Mr.&Mrs. スミス」のサイモン・キンバーグのため、ストーリー的に似通ったイメージとなっている。 <あらすじ> CIAのトップエージェント、FDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハーディ)は、相棒にして親友。 FDRは綺麗な女性に目がない二枚目、タックは離婚した過去を持つ真面目な男だった。 そんなある日、タックは出会い系サイトでローレン(リース・ウィザースプーン)という女性と知り合い、意気投合する。一方のFDRはタックを心配していたが、偶然からローレンと知り合い、タックの相手と知らぬままにアタックを開始する。 やがて、お互いの相手がローレンと知った2人は紳士協定を結び、どちらが彼女を射止めるかを競うことに。 その頃、ローレンは2人の異なるタイプの男にアプローチをかけられた事に有頂天…しかし、いずれかはどちらかに決めなければいけないという悩みが募り、親友のトリッシュ(チェルシー・ハンドラー)に相談していた。 FDRとタックはそんな彼女をよく知るために、職権を乱用してあの手この手で口説き落とそうと躍起になる。 ![]() <総評> マックGの監督作品といえば、ヒットはすれど肝心のストーリーは…みたいなイメージがあるんですが、それでも「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのようなポップコーンムービーを作らせたら見事。まあ、「ターミネーター4」はアレですが…個人的には好きだけど。 本作は1人の女性を2人の男性が奪い合う、しかもCIAのテクニックと持ち前の機転を活かしてあの手この手で相手の一歩先に行こうと奮闘するコメディですが、変わっているのはターゲットとなる女性の視点もきちんと描かれているところ。 さて、本作は実質3人が主人公であり、さらにアクションまで取り入れた盛りだくさんな作品です。 メインとなるローレンは、仕事ではそれなりの地位にいながら、男運がない女性で焦りを感じています。 彼女の目的はもちろん立派な?彼氏を作ることなのですが、現れたのはイケメンな2人。顔のタイプは違えど、彼女にとってはほぼストライク。 おもしろいのは彼女から見た2人はある程度の欠点があるものの、2人から見た彼女については欠点が語られない部分。選ぶ側と選ばれる側のうまさがありますね。 また、相談できる親友がいる、親友がライバルという構図も見事で、本作は様々なところで「対称」となる描かれ方がされているのが特長です。 主演のリース・ウィザースプーンは取り立てて美人という女優ではないのですが、コメディはやはりうまい。 どことない普通っぽさがいいですね。 クリス・パインは久々に見かけたと思ったら、コメディ似合ってます(笑)。 トム・ハーディはクールなイメージで、スパイという役柄がいいかも。 それにしたって、ティル・シュヴァイガー、ほとんど脅威を感じない悪役だったなぁ。 チェルシー・ハンドラー、素敵過ぎです。 若干下ネタはあれど、それが無くてなんのコメディ。アクションも楽しめるおもしろい作品です。 よろしければクリックお願いします。 『PUSS IN BOOTS』 アメリカ/2012監督:クリス・ミラー 声:アントニオ・バンデラス サルマ・ハエック ザック・ガリフィナーキス ビリー・ボブ・ソーントン エイミー・セダリス コンスタンス・マリー ギレルモ・デル・トロ 吹替:竹中直人 勝俣州和 本田貴子 辻親八 津田真澄 山像かおり 中村浩太郎 公開時コピー 捨て猫プスの 宝探しの大冒険が始まる! 「シュレック」シリーズで人気を博した“長ぐつをはいたネコ”ことプスを主人公にしたスピンオフ作品。 監督は「シュレック3」を手がけたクリス・ミラー。 声はオリジナル、吹き替えともにシリーズと同様の配役となっている。 <あらすじ> 無実の罪で故郷の街を追われている野良猫のプス。類希なる剣の腕前とその男前ぶりから、数々のメスネコ達と浮き名を流していた。そんなある日、流れ着いた街で、悪党のジャック&ジルが魔法の豆を持っていることを聞き、奪うことを計画する。 そんな彼の前に現れたのは美女猫のキティと幼なじみで兄弟分のハンプティ・ダンプティだった。 故郷の街でハンプティ・ダンプティとケンカ別れして以来の再会だったが、伝説の秘宝“金の卵”を手に入れるため、一緒に探すことになる。 彼らは手始めに、ジャック&ジルの動向を探り、魔法の豆を奪う綿密な計画を立てるのだが…。 ![]() <総評> 数あるCGアニメの中でも高い評価を得ている「シュレック」シリーズですが、実は「シュレック」そのものを見たことが無く、本作も絵本の「長靴をはいた猫」だと思っていました(ただし、ベースにはなっているようです)。 3DCGと2Dでしたが、迷うことなく2Dを選択…やっぱり、あの眼鏡って苦手なんですよ。 しかし、2Dでも十分、猫の毛並みやCGならではのアクションを含めて楽しめました。 さて、物語は野良猫プスの生い立ちと幼なじみのハンプティ・ダンプティとの関わりと確執、そして美女猫キティとの関係が描かれていきます。 アクションシーンはダンスを取り入れたもので、テンポが良く、ミュージカル調のようなイメージでおもしろい。 脇役の猫たちもいい活躍してくれます。 また、ハンプティ・ダンプティとのエピソードもきっちりと描かれ、プス、キティ、ハンプティ・ダンプティとの関係性をとても丁寧に描いていますね。 惜しむらくは黄金の卵のシーンでしょうか…ストーリーの肝となっているだけに、もう少し丁寧に進めてほしかったかも。 声については吹き替えですが、竹中直人の緩急付けたダンディな声が見事。ハンプティ・ダンプティの声が最後まで勝俣州和と気がつかず。あの甲高い声が思ったより出ていなくて良かった。 本田貴子は峰不二子っぽいキティを好演、本作の吹き替えは総じてレベル高いかも。 中盤以降、クライマックスまで突っ走るテンポの良さ、意外な結末も含めて子どもから大人まで楽しめる作品です。 よろしければクリックお願いします。 『REIGN OF ASSASSINS』 中国・香港・台湾/2010監督:スー・チャオピン ジョン・ウー 出演:ミシェル・ヨー チョン・ウソン ワン・シュエチー バービー・スー ショーン・ユー ケリー・リン レオン・ダイ グオ・シャオドン リー・ゾンファン ジャン・イーイェン パウ・ヘイチン ペース・ウー アンジェスル・ウー 公開時コピー 愛に舞い、 宿命を 斬る。 ジョン・ウー監督が「現実の続き 夢の終わり」の脚本を手がけたスー・チャオピンと組んだ武侠アクション。 アクション女優として名高いミシェル・ヨーと韓国の人気俳優チョン・ウソンによるダブル主演作。 衣装デザインはワダ・エミが手がけた。 中国お得意のワイヤーアクションと武器によるカンフーアクションが見どころとなっている。 <あらすじ> 時は明の時代。転輪王(ワン・シュエチー)率いる暗殺組織“黒石”は、約800年前にインドから中国に渡って武術を極めた達磨大師のミイラを狙い、時の宰相とその息子レンフォン(グオ・シャオドン)を抹殺する。 達磨大師のミイラを手中におさめたものは、名実共に武術界の頂点に君臨し、願い事が叶うという噂が流れていたのだ。 黒石の中でも転輪王が最も信頼を寄せる凄腕の女暗殺者、シーユー(ケリー・リー)はレンフォンを殺した後、ルージュー(リー・ゾンファン)という僧侶と出会ったことで、ミイラを手にしたまま忽然と姿をくらましてしまう。 そして、顔を替え、名前をザン・ジン(ミシェル・ヨー)と改めると、都の片隅で空き家を借りて暮らし始める。世話好きな大家から何度となく見合いを薦められるが、全て断り続ける彼女の前に、配達人のアシャン(チョン・ウソン)が現れる。 実直なアシャンに惹かれ、ザン・ジンは一緒になることを決意するが…。 一方、転輪王はシー・ユーの後釜として、結婚式で夫を殺したジャンチン(バービー・スー)を死刑間際から拾い上げ、ミイラの行方を追い始めていた。 ![]() <総評> 中国や香港の武侠映画といえば、ワイヤーアクションによるあり得ないジャンプ力やどこかチープな妖怪のようなものが出てきたりするわけですが、近年はさすがにクオリティ重視になってきたように思います。 そんな武侠映画では、割と色恋ものが多く、悲恋的な物語が多いわけですが、本作もそのひとつとも言える作品になっています。 監督のスー・チャオピンはホラー作品のシナリオを手がけていた人ですが、ジョン・ウーとの共同監督によって、いわゆる伝奇ものとしての色合いになっており、作品全体が落ち着いた雰囲気となっています。 さて、物語は達磨大師(禅宗の開祖、少林寺で修行した)のミイラを巡っての戦いとなります。 達磨大師のミイラを手にした者が武術界の覇者になれる…という突拍子もない噂から、暗殺集団が暗躍し、そのうちの1人が裏切ります。この暗殺集団はオーソドックスな剣にはじまり、暗器、魔術(手品)と幅広い使い手がいて、クライマックスでは実に多彩な戦いが繰り広げられます。 本作は、ミステリ要素も含まれており、達磨大師のミイラを得ることによる力がどのようなものなのか、そして既に最強の暗殺集団の頭領・転輪王が何のために求めているかも時代に即したアイディアで楽しめます。 主人公ザン・ジンを演じるミシェル・ヨーは未だに切れ味健在のアクションを見せてくれます。 対してアシャン役のチョン・ウソン、この人は相変わらず得体の知れない演技をするのがうまいですね。 転輪王役のワン・シュエチーは胡散臭さ抜群、そしてジャンチンを演じたバービー・スーは殺人鬼&悪女がはまっていました。 アクションの度合いは意外と少なめですが、中国ならではの剣劇が美しく、またワダ・エミの衣装も凝っています。映像も見どころで、ジョン・ウーが関わっている割りには大人しめ(鳩も出てこない)、アクションが苦手な人でも意外と楽しめる作品です。 よろしければクリックお願いします。 『KIRIN POINT OF NO-RETURN!』 日本/2012監督:大鶴義丹 出演:真木蔵人 亜矢乃 久保田悠来 仁科貴 高山猛久 西沢仁太 湯江健幸 山内勉 寺井文孝 松本勝 夏木陽介 公開時コピー カタナVSポルシェ 限界突破の公道バトル! 東本昌平の人気バイクコミック「キリン」シリーズの第一部となる「POINT OF NO-RETURN!」の実写化。 監督は「湾岸ミッドナイト」など、多くのカーアクション映画を手がけた俳優の大鶴義丹。 本作に登場するバイクは原作通りのカスタムがなされ、首都高から東名高速などで実際に撮影されている。 主題歌は青山テルマ。 <あらすじ> ある夜、ジャズが流れるバーに1人の男(真木蔵人)がやってくる。会社の飲み会のカラオケから逃げ出してきたという。 40歳前後のその男の側に少し酔ったトモミ(亜矢乃)という女がやってくる。 会話する内に、2人は男のマンションへと流れ込む。 朝、男は女に名前を聞かれると「キリンだよ」と答え、BMWのバイクを引っ張り出して、走っていく。 トモミとの一夜がそうさせたのか、キリンは馴染みバイク屋に立ち寄り、スピードを求めるかのようにバイクの隼を試乗する。峠を走り抜けたものの、リアタイヤを激しく摩耗させてしまい、バイク屋に戻った彼はそこであるバイクを見つける。それは、4年前、彼がデカ尻女と呼ぶポルシェ911とバトルした際に乗り、事故で廃車にしたカタナだった。 一方、トモミはライダー達が集まるカフェを探しだし、そこに居たチョースケ(久保田悠来)や立花(夏木陽介)にキリンについて尋ねてまわっていた。 ![]() <総評> 東本昌平といえば、本作の原作はもとより、バイクや車の秀逸なイラストを描くことでも知られています。 そんな東本昌平の人気コミックが遂に実写化…しかも、実際の高速道路などを使用した撮影ということで、なかなか力が入った作品になっています。 監督を務めた大鶴義丹の作品は見たことがなかったので、本作がどのようなものになるのか、期待と不安の半々でしたが、ほぼ原作通りとなっていたのは好感度高し。 登場するバイクもメインとなるスズキのカタナをはじめ、隼、GS1000S、カワサキのGPZ900R、ホンダのCB1100Rなど原作通りのこだわりよう。旧車好きにはたまらないですね。 さて、物語は非常にシンプル。訳あってキリンと呼ばれる38歳のそこそこ成功した男が、若い女との出会いによってバイクで走ること…特に自らが求めるポルシェ911との戦いを求めていくというもの。 もちろん、そのポルシェ911は普通に走っているものではなく、かつて高速道路でバトルした相手、ということになります。 本作のおもしろさは主に公道バトルになりますが、夜の首都高や峠道のシーンはなかなかの迫力。 しかし、肝心なクライマックスは封鎖撮影できない実際の高速道路ということで、些かスピード感に欠けたのが残念。まあ、一般車両が走っている中でのリアルな撮影っぽいので、仕方ないですが…それでもこれだけの撮影をしたのは見事ですね。 残念なのが、ベッドシーンが無駄に多いのと、原作のちょっとキザな台詞が実際に語られると、どうにも安っぽい。あと、劇中の音楽はもうちょっとセンスが欲しかった(なんかVシネマ的なんだよな)。 主人公キリンを演じた真木蔵人は、雰囲気がはまってましたが、ヒゲはもう少し整えた方が良かったかも。 ヒロイン、トモミ役の亜矢乃は決してうまい女優さんではないですね。雰囲気は良かったけど。 チョースケを演じた久保田悠来は、久々にみた長髪イケメン。 渋い夏木陽介も見せてくれます。 バイク映画といえば今年は「ワイルド7」がありましたが、あの制作費を本作にかけていたらクライマックスとかめっちゃ迫力あったんじゃないか…と邪推してみたりして。 しかし、本作は音楽がもっと良ければ、もっと評価があがるんじゃないかと思わせます。 「キリン」ファンにはオススメかな。 よろしければクリックお願いします。 『SHERLOCK HOLMES: A GAME OF SHADOWS』アメリカ/2012 監督:ガイ・リッチー 出演:ロバート・ダウニー・Jr ジュード・ロウ ノオミ・ラパス ジャレッド・ハリス レイチェル・マクアダムス スティーヴン・フライ エディ・マーサン ケリー・ライリー ジェラルディン・ジェームズ ポール・アンダーソン ウィリアム・ヒューストン ウォルフ・カーラー 公開時コピー もう一人の天才、現わる。 人気を博した前作に続き、新たな解釈で語られるシャーロック・ホームズ2作目。 「シャーロック・ホームズの回想」の「最後の事件」を基にしており、宿敵モリアーティ教授との対決が描かれる。 監督は前作に引き続きガイ・リッチー、主な出演者も前作から引き継がれている。 ロンドンの街並みの映像と秀逸なスコアがうまく絡み合ったアクション大作。 <あらすじ> 19世紀末、ヨーロッパの各地で連続爆破事件が起きる。世間はアナーキストの仕業などと書き立てるが、ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は一連の事件の黒幕が、高名な天才数学者モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)が裏で糸を引いていることを突き止める。 一方、助手にして親友のワトソン博士(ジュード・ロウ)は、婚約者メアリー(ケリー・ライリー)との結婚を控えていた。協力が欲しいホームズだったが、ワトソンを巻き込むことを避けるべく、モリアーティと接触する。 しかし、ホームズを邪魔と感じるモリアーティは、ホームズを排除するために陰謀を張り巡らせる。 その頃、ワトソンは無事に新婚旅行へと旅立つのだが…。 ![]() <総評> 前作のラストから、続きを連想させていましたが、意外とあっさりモリアーティ教授との戦いを描くとは思っていませんでした。時系列的に言えば「恐怖の谷」とか「バスかヴィル家の犬」とかも面白いかもと思っていたわけです。本作ではワトソン博士の結婚や兄マイクロフトの登場が新たな要素として加わり、モリアーティ教授との対決が描かれていきます。 前作よりもアクションの度合いが高まり、謎解き要素が減ってしまったのが残念。 しかし、ユーモア溢れる会話やホームズの変人ぶり(ついでにマイクロフトも)に磨きがかかっています。 さて、ホームズと同等の頭脳を持つと言われるモリアーティ教授が登場となりますが、原作とは異なった風貌で少し拍子抜け。しかし、元々はドイルがホームズを終わらせるために登場させた人物故に、それなりの体躯の俳優をキャスティングしたのは正解でしょう。 さらにワトソンの結婚に嫉妬するホームズが見られたり、モリアーティ教授との二手三手を読む戦いが描かれたり、また台詞も原作に沿ったものをきちんと使っているのがいいですね。 しかし、マイクロフトはほぼ変態になってないか(笑)。 主演のロバート・ダウニー・Jrは、「アイアンマン」と並んでホームズがハマり役になったなぁ。ジュード・ロウとの掛け合いもテンポが良くなっています。 本作のヒロインとなったのが、シム役のノオミ・ラパスですが、印象が弱かったかな…というのも、ロバートとジュードのインパクトが強すぎる。 モリアーティ役のジャレッド・ハリスは、もう少し存在感が欲しかったですね。小説の挿絵のイメージが強すぎて、実はあんまりピンと来なかったのが正直なところ。 映画全体としてはテンポも良く面白い。ただ、シャーロキアンがこれを見たら、概ね否定されるんじゃないかと思います。しかし、あくまでも原作をベースに…という断り書きあってこそなので、新解釈というよりも「こういうホームズもどうですか?」みたいなもんでしょう。 映像も見事だし、アクション映画としては非常に楽しめる作品です。 よろしければクリックお願いします。 『IN TIME』 アメリカ/2011監督:アンドリュー・ニコル 出演:ジャスティン・ティンバーレイク アマンダ・セイフライド アレックス・ペティファー キリアン・マーフィ ヴィンセント・カーシーザー マット・ボマー オリヴィア・ワイルド ジョニー・ガレッキ コリンズ・ペニー ベラ・ヒースコート 公開時コピー 全ての人類は25歳で 成長が止まる 「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督によるSFサスペンス。 25歳でストップする年齢、時間(=寿命)が通貨となった独特の世界観は良いものの、シナリオの甘さから本国での興収は奮わなかった。 主演は人気シンガーのジャスティン・ティンバーレイク、ヒロイン役に新進気鋭の女優アマンダ・セイフライド。 <あらすじ> 遺伝子操作により、全人類の年齢が25歳でストップし、以降の余命が体内に埋め込まれた時間によって設定された未来。余命が通貨となり、成功者は永遠の命を、貧しい者は時間を削りながら辛うじて生き延びていた。 スラム街に住む青年ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、ある夜、クラブで117年の寿命を持つ男ヘンリー(マット・ボマー)を見かける。あからさまに残り寿命をひけらかすヘンリーを心配したウィルは忠告するが、そこにやってきたのは時間を略奪するギャング、フォーティス(アレックス・ペティファー)だった。 機転を利かせてヘンリーと共に逃げたウィル、そんな彼にヘンリーは寿命全てを託して命を絶ってしまう。 ヘンリーの残した言葉から、時間、つまり寿命が富裕層達によって支配されていることを理解したウィルは、117年の時間を活かしてシステムに立ち向かおうと決意するが…。 ![]() <総評> 公開数ヶ月前から、かなりの番宣が流れていた本作。 25歳という年齢でストップし、祖父母や親と子どもが全て同じ年齢、そして時間が通貨として機能する奇妙な世界観には惹きつけられます。 ストーリーとしては、時間という通貨を支配するシステムに立ち向かうというシンプルな物語なのですが、色々なところで破綻を来しているのが残念。おもしろい世界観だけに、もう少しシナリオを詰めて欲しかった。 さて、文字通りその日暮らしの青年ウィルが117年という長い時間を手に入れたところから、物語は大きく動き始めます。労働をして時間を稼ぐ、その時間をギャング達に奪われるかもしれないという緊張感のなか、ウィルは富裕層にまで踏み込んでいくわけです。 時間切れが即死を意味する緊張感はわかるのですが、ウィルが富裕層に入り込むようになってからは、仲間が少ないために先が見えてしまう。ヒロインのシルビアとの逃避行はさながらボニー&クライドのような展開なのに、もう少し重要な仲間がいても良かったと思わせます。 彼らを追跡するのは任務に実直な時間管理局の局員レオン。買収にも応じず、ひたすら追跡してくるんですが、怖さが足りないかも…と、色々と不満点が散見されますね。 また、ラストも些か拍子抜けでした。 出演者は基本的に25歳という設定で、ジャスティン・ティンバーレイクやアマンダ・セイフライドは悪くないんです。しかし、キリアン・マーフィーが…どうみても25歳って感じじゃない。ここはもっと童顔なのが追跡してきた方がおもしろかった(キリアン・マーフィーは好きなんだけどな)。 アレックス・ペティファーがなんかすっかり大人になっちゃって…オリヴィア・ワイルドに至ってはちょっと目立つ脇役が似合うようになっているし。 それにしても、時間の取り合いが手をつないだだけで、相手の意志に関係なく奪えるって、すでにシステムの破綻じゃないの?とツッコミいれてしまった。 もう少し何かどんでん返しが欲しかった作品です。 よろしければクリックお願いします。 『ROBO-G』 日本/2012監督:矢口史靖 出演:五十嵐信次郎 吉高由里子 濱田岳 川合正悟 川島潤哉 田畑智子 和久井映見 小野武彦 田中要次 徳井優 菅原大吉 大石吾朗 竹中直人 田辺誠一 公開時コピー 変形しない。 戦わない。 働きもしない。 そんなロボットに 日本中が恋をした―。 日本のコメディ映画を牽引する監督のひとり、「ハッピーフライト」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督によるドタバタコメディ。 主演に歌手で俳優のミッキー・カーチスが五十嵐信次郎名義で出演。 ロボットの着ぐるみを実際に着た撮影など、体を張っている。 <あらすじ> 白物家電メーカーの木村電器で社長(小野武彦)からロボット開発を命じられた冴えない社員の小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、長井(川島潤哉)の3人。社長から1週間後のロボット博に間に合うようにと厳命されるが、思わぬトラブルで製作中のロボット“ニュー潮風”がデータもろとも大破してしまう。 自分たちのクビがかかってしまい、焦った3人は内緒でロボットの中に入れる人物を探すことに。 一方、娘(和久井映見)の家族とうまく折り合いがつかない独居老人の鈴木重光(五十嵐信次郎)は、その偏屈な性格から年寄り達の集まりでも浮いていた。 何かやることを探そうとしていた彼の目にとまったのは、小林達が募集していたアルバイト。 偶然からアルバイトに受かった鈴木だったが、その内容は知らされず、小林達にされるがままにロボット博へと向かうことになるが…。 ![]() <総評> 人型ロボットに人が入ってしまう…という逆転の発想のようなコメディです。すっかりコメディ映画の第一人者となった矢口監督ですが、絶妙な緩さ加減がいいですね。 冴えない家電メーカーの技術者、頑固ジジイにロボットオタクの女子大生という濃いキャラクター達の使い方がうまい。そして矢口作品ではお馴染みの面々が所々に出演しているのも見逃せません。 さて、ひょんなことからロボットの中身の人となってしまった鈴木爺さん。 娘の家族とも半ばケンカ状態、孫にはほぼ無視されるという有様の独居老人です。 彼にはこれといった趣味もなく、その頑固さ故に友人もごくわずか…そんな彼がなぜかロボット。 しかも、ロボットの中身になったのを良いことに、わがまま言いたい放題、体はごく普通の年寄りなのでマッサージ付きという好待遇なわけです。 そんな彼の外観に惚れたのがロボットオタクの女子大生…そのストーカーチックなオタク振りを吉高由里子が好演(笑)。このくらいのトンデモキャラは彼女にピッタリですね。 物語は予想通り、正体がばれるばれないの方向に進むわけですが、このオチまで綺麗に着地していました。 まあ、ご都合主義的なものはありますが、コメディに厳密なリアリティを求めてもつまらんので、これはOKでしょう。 主演のミッキーカーチスこと五十嵐信次郎の偏屈な鈴木爺さんぶりがはまってました。実際にロボットの着ぐるみを着ていたというから、体への負担とかも凄かったんだろうなと思います。 技術者3人組を演じた濱田岳、川合正悟、川島潤哉のとぼけ振りはコントさながら…川合正悟ことチャン・カワイが意外な演技力。 そして極めつけは吉高由里子ですね。この人、半ば天然…。 作品全体の緩さにあるのは、結局のところ人との繋がりでしょうか。 鈴木爺さんは家族との絆を、女子大生の葉子は人としての成長、技術者達は自らの信念と意外と深いところまで語られている絶妙な作品です。 よろしければクリックお願いします。 『JOHNNY ENGLISH REBORN』 イギリス/2011監督:オリヴァー・パーカー 出演:ローワン・アトキンソン ジリアン・アンダーソン ドミニク・ウェスト ロザムンド・パイク ダニエル・カルーヤ ピク・セン・リム リチャード・シフ 伊川東吾 ティム・マキナニー ウィリアムズ・ベル スティーヴン・キャンベル・ムーア イアン・ショウ 公開時コピー どんな作戦[ミッション]も すべて不可能にする男[スパイ]!! 「Mr.ビーン」で一大ブームを巻き起こしたローワン・アトキンソン主演によるスパイコメディの2作目。 監督は「理想の結婚」のオリヴァー・パーカー。 007やミッションインポッシブルなど、スパイ映画のパロディを満載し、イギリスならではのユーモアとジョークが楽しめる作品となっている。 <あらすじ> イギリスの諜報機関MI7で一度はエースとして活躍を続けたジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)。しかし、モザンピークで大きな失態を犯してクビになり、チベットの僧院に引き籠もって修行に励んでいた。そんな彼のもとに、MI7から職務復帰の知らせがやってくる。 修行を終えた彼がMI7に戻ると、職場はすっかりと様変わりしていた。 彼は新しい上司は女性のペガサス(ジリアン・アンダーソン)から、英中首脳会談における中国首相の暗殺計画が進んでいることを聞かされ、計画阻止のミッションを与えられる。 新人スパイのタッカー(ダニエル・カルーヤ)と共に、暗殺計画を知らせてきた男のいる香港に飛んだイングリッシュ。 相変わらずの勘違いと慌てぶりでタッカーを翻弄しながらも、香港での任務を確実にこなしていくが…。 ![]() <総評> まさかの続編となった本作。思えば前作では「Mr.ビーン」ことローワン・アトキンソンがあんなにもアクションができるなんて…と思っていたくらいですが、実は結構好きな作品でした。 そして本作はあり得ないくらいの大失態でクビになったイングリッシュがまさしく復活するというストーリーとなっています。前作で部下を演じたベン・ミラーが出演していなかったのは残念ですが、それにしても共演陣が豪華。ゆる~いギャグやユーモア、パロディたっぷりに見せてくれます。 さて、なぜかチベットでよくわからない修行をしていたイングリッシュ。返ってきたものの、任務失敗が大きなトラウマになっていて顔に出まくる始末。 それでも前作のようなドタバタではなく、香港で敵を追い詰めるシーンは圧巻のゆるさとおもしろさ。 なんともジョニーらしい追跡劇が繰り広げられます。 本作での大きな特長は、ジョニーが実は結構優秀で、優秀なのに間抜けというバランスが絶妙。 アクションシーンも格好良く、ラストまで飽きさせません。 そして、本家「007」では無くなってしまったスパイ小道具が本作ではたくさん登場して、楽しませてくれます。 主演のローワン・アトキンソンは替えがきかないジョニー・イングリッシュを怪演かつ好演。 相変わらず顔芸がすばらしいですね。 誰かと思えばジリアン・アンダーソン、意外とコメディが似合うのかな。 ドミニク・ウェストのうさんくさい感じ、何気に元ボンドガールのロザムンド・パイク、新人スパイを演じたダニエル・カルーヤも良い味を出していました。 本作のおもしろさはスパイ達の人間臭さでしょうか。 ジョニーの失敗は無茶苦茶ですが、それ以外の登場人物が意外とまともでありつつ、人間味に溢れるおもしろさがあります。 エンドロールにおまけ…これってよくよく考えると長回しなのかな。 とても楽しめた作品でした。 よろしければクリックお願いします。
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